大遅刻な正月ネタ (シャドウ×ハイドロン)
2011/01/08 19:08
元旦と言えど別にそれらしいことはしない、なに一ついつもとかわらない。毎年一緒だ。
つまらないなあ、とハイドロンは思う。
誰かなにか面白い事でもすればいいのに、誰も特に何も変わったことはしない。
去年は最後の最後にブローラーズの奴ら、というか空操弾馬とスペクトラ、その爆丸二体にしてやられた。
思い出したら苛々してきたので椅子から立ち上がり、わりと近くにいたシャドウに蹴りをかました。
「ってえな、なにすんだよ」
「つまんない、苛々する」
「んな理由で人のこと蹴んな」
常に面白いこいつなら何か面白いことでもしてくれるんじゃないかと思った。
「つまんないからなんか面白いことしてよ」
「面白いことだあ?」
考えていたのかしばし間が発生する。
そしてなにか思いついたのか、シャドウがハイドロンの腕を引いて歩きだし、先程まで座っていた椅子にもう一度座らされる。
何をするのだろうと思いシャドウの顔を見つめていると、不敵な笑みを浮かべた顔が近づいて来た。
「しようぜ、面白いこと」
「は、」
「姫はじめってやつ」
「…俺、王子なんだけど」
「俺からすれば姫みてえなもんだよ」
まあ少しは楽しめそうかな、なんて思いながらシャドウの唇にかみついてやる。
そんな余裕が微塵もなくなるのはもう少し先の話である。
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