06

飯田が完全に孤立状態になってから2週間が過ぎた。
そして私の身の回りにも変化が訪れた。

「?クロエ?どーしたの?」

朝学校に着いて靴を履き替えようと下駄箱を開けたらそこにあった筈の上靴が見るも無惨な姿になっていたから固まってしまった。

「え、なにこれぇ!?」

「ひっど!誰がやったのお?」

動かない私をみかねてか友達が覗き込んで声を上げる。

「てか絶対飯田じゃん」

「それか飯田の手下」

手下(笑)
飯田ってそこそこの家の娘だから金は多少あるみたいで頭悪そうな女を金で傍に置いてるみたい。
だからきっとこれもそのへんの奴らの仕業だろう。

「私職員室でスリッパ借りてくるから先行ってて〜」

「一緒に行かなくて大丈夫?」

「うん大丈夫っ」

心配そうに聞いてくる友達に笑って断り職員室を目指す。
はぁ。面倒なことになりそう。
上靴くらいどうってことないけど。
あー景吾にバレなきゃいいな。

mae ato
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