07

あの日から色々エスカレートしていったのだ。

ある日は椅子のネジが外れてたり、ある日はノートに落書きされてたり、それくらいならまだどうってことない。
でもロッカーの鍵まで壊して中を荒らされてた時は流石に少しキレかかった。

最近は友達だけでなくクラスメイトがすごく心配してくれる。
机がバラされてた時とか男子が新しいのを違う教室から持ってきてくれたり、ジャージが破かれてた時は女子が変えのジャージ貸してくれたり。
正直机運ぶのとか大変だし私そんなに力ないから助かったし、ジャージは変えなんて買ってなかったから本当に助かった。
そんな感じで皆に助けられてる。


そして今。
私は寒さに耐えていた。

お昼休み友達とご飯を食べる前にトイレに来たらコレだよ。
個室に入って座った途端、上から大量の冷水が降ってきた。
すごく冷たくて心臓が止まるかと思ったもの。
一瞬何事か理解出来なくて戸惑っていたらドアの外から甲高い笑い声が去っていくのが聞こえてあぁ、と思った。
いくら夏だといってもこれだけ冷たい水頭から被ったら寒くて仕方ない。
とりあえずトイレットペーパーで拭けるだけ拭いて着替える為にトイレから出た。
なんでこんな時に限って携帯置いてきちゃったのよ私。

「くしゅっ」

やばい寒い。
廊下に出たと同時にくしゃみが出た。
早く教室行こ。


mae ato
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