私がやる必要あります? | ナノ




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十二番隊隊舎の半地下にある一部屋。
他の隊舎と違い、十二番隊はここに隊長室がある。
そしてその隊長室の前に一人の女性。

「玲紋隊長。緊急隊首会です。一番隊隊舎へ招集がかかってます」

「今何時ー?」

「お昼前です」

「え、無理です」

「ですが隊長」

「やだやだ無理マユリに頼んで」



*****

「ーこの時間帯により玲紋隊長は拒否。マユリ様は関係ないので出席なさらないとのことです」

「全くあやつめ…仕方がない。下がってよいぞ涅三席」

「はい」

隊首会が開かれる一番隊隊舎にはすでに隊長達が揃っていた。
その真ん中に居る総隊長、元柳斎は呆れたように溜息をつく。

「十二番隊は隊長も副隊長もどうなっているのだ!」

「まぁまぁ砕蜂。彼方は昔からだから」

怒る砕蜂を宥める浮竹はにこやかに笑っている。

「そうだねぇ、あの頃から変わってない」

それに同意して笑うのが京楽だ。
京楽、浮竹、藍染、それから卯ノ花。
この四人は彼方と100年前からの仲である。
勿論総隊長もだ。

「まぁ良い。今はそんな事も言っとられん」

隊首会の内容は旅禍についてだった。


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