‖01 十二番隊隊舎の半地下にある一部屋。 他の隊舎と違い、十二番隊はここに隊長室がある。 そしてその隊長室の前に一人の女性。 「玲紋隊長。緊急隊首会です。一番隊隊舎へ招集がかかってます」 「今何時ー?」 「お昼前です」 「え、無理です」 「ですが隊長」 「やだやだ無理マユリに頼んで」 ***** 「ーこの時間帯により玲紋隊長は拒否。マユリ様は関係ないので出席なさらないとのことです」 「全くあやつめ…仕方がない。下がってよいぞ涅三席」 「はい」 隊首会が開かれる一番隊隊舎にはすでに隊長達が揃っていた。 その真ん中に居る総隊長、元柳斎は呆れたように溜息をつく。 「十二番隊は隊長も副隊長もどうなっているのだ!」 「まぁまぁ砕蜂。彼方は昔からだから」 怒る砕蜂を宥める浮竹はにこやかに笑っている。 「そうだねぇ、あの頃から変わってない」 それに同意して笑うのが京楽だ。 京楽、浮竹、藍染、それから卯ノ花。 この四人は彼方と100年前からの仲である。 勿論総隊長もだ。 「まぁ良い。今はそんな事も言っとられん」 隊首会の内容は旅禍についてだった。 [*前] [次#] |