あおいそら

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たすかりました

 どうやって保護してもらおうか。と考えていたけれど、どうやら考える必要はなかったようで…無事に保護されました。
 まぁ、想像通りローに警戒されているが仕方がない。

「お、よく食べるな」

 連れて行かれた酒場でコラさんにご飯を与えられていた…。
 いや、お腹すいてたけど、なんでこうなった?と首を傾げながらもモリモリ食べていた。
 酒場の癖にご飯が美味しいとか…最高か。
 ゴクゴクと水を飲み干すと、ローにガン見されている事に気がついた。

「えっと、何?」

「…別に」

「おっと、そういえば、まだ名前聞いてなかったな!」

 コラさんはそっぽを向いたローの雰囲気を察したのか、唐突な話題と立ち上がった瞬間に机に足をぶつけたという2つの驚きに動揺しつつ、そういえば名乗ってなかったことを思い出した。
 名前を名乗ってない状態で酒場でご飯食べさしてもらってるとか、ヤバいな…。

「あ、すみません。
 まだ名乗ってなかったですね…私、クコっていいます」

「クコちゃん、だね」

 これからよろしく。とニッコリ笑ったコラさんに緊張がほぐれていく気がした。
 あ、いや…緊張してなかったかもしれないけど。


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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -