あおいそら

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せんたく

 燭台切に案内された部屋は…どうやら伊達組が使っている部屋のようで、大倶利伽羅、鶴丸国永が同室のようで室内で寛いでいた。
 しかし、太鼓鐘貞宗が居ないのはレアだからか、それとも…?


 3人と雑談を交えつつ話を聞いたけど…ここの本丸の主はお察しの通り?夜伽系でした。
 日替わり定食の如く、毎日日替わりで美味しく頂いているようで…遺憾である。しかも、そのお相手刀剣の人数が多いし、一日に数人と〜だなんて良くあることだとか。

 話のついでに、こんのすけについて聞いてみたけれど…どうやら知らない様子なので、初期に隠したのかと思われる。

「鶴丸国永、主がお呼びだ。…千子村正、お前もだ」

 死んだ目をした長谷部が唐突に乱入してきた。驚いて燭台切の顔を見ると、ひとつ溜息をついて説明してくれた。

「彼はへし切り長谷部。主の伝言役だよ」

 なるほど、長谷部はパシリね。OK、理解。と頷くと、いつの間にか立ち上がっていた鶴丸が目のハイライトを消していた。

「…いってくる」

 そして一気に部屋の空気が変わり、お通夜のような感じになった。
 うーん。想像してたけど、やっぱり夜のお相手?を強制って嫌だなんだな。
 早急に何とかしなくては。

 まずは、通報するために…こんのすけの発掘。
 何処に埋まっているのかを調べるためにも、主に取り入って話を聞き出さなくてはならない。
 有難いことに、ここの主は頭がゆるふわ〜なので、何とかなる気がする。
 とにもかくにも、まずは主に会わなくては。

「…ワタシも、でしたね。案内、お願いしマス」

「君は来ない方が良いと思うんだがなぁ。
 …まぁ、行こうか」

 立ち上がってそう言うと、薄ら笑いを浮かべた鶴丸に連れられ部屋を出た。


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