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▼ かこにいったりゆうは
コラソンに初めて声をかけられた事から、最後に見た鍵の事まで覚えていることは一通りローに話し終えた。
「…というわけで、過去から戻ってきました」
「…なるほどな」
何かを思い至ったような表情で頷いたローを余所に、机の上に転がっている鍵が気になったので手に取って眺める。
…それは、コラソンからもらった鍵だった。
思わず握りしめてローの顔をガン見する。
「これ、あの時コラソンにもらったヤツ…?
なんでここに?」
「…拾った」
プィっとそっぽを向いたローに首を傾げながら、握りしめた鍵を改めて見る。
貰った時は新品でピカピカだった鍵は、年月を経て傷つき色あせているものの…思ったより綺麗な状態を保っていた。
…もしかして、ローはこの鍵を大事にしてた?なんて考えが一瞬浮かんだけど、まさかそんなことがあるわけ無い。と、その考えを消した。
「これ、私が持ってても良いかな?」
「元々クコのだろ、好きにしたら良い」
此方をチラリと見たローは素っ気なく、休んでろ。と部屋から出て行ってしまった。
何故私は一時的に過去へ行ったのか、この鍵がカギなのか…考えてみても何も分かりそうになかったので、考えるのを諦めてベットに潜り込んだ。
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