あおいそら

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確保

 ベルの部屋に入ると、ベルがマーモンを抱きかかえて出迎えてくれた。…抱きかかえられているマーモンの顔は帽子で全部見えないが、不機嫌そうである。

「良くやったァ、ベル!」

 スクアーロがベルからマーモンを受け取ろうとしたが、マーモンを持ったベルが逃げた。…いやいや、なんで逃げちゃった?
 逃げられたことにイラッとしたスクアーロが、てめぇ!と声を上げてベルを追いかけ、ベルは笑い声をあげながら逃げはじめた。…抱えられてるマーモンはたまったもんじゃない表情である。

「ベル、マーモン隊長をこっちに」

「クコ、パス!」

「…ちょ、投げるな!!」

 ベルに声をかけると、こともあろうかマーモンを投げた。…慌ててマーモンを優しく抱き留める。

「…助かったよ」

「いえ、お怪我はありませんか?」

 マーモンを抱え直すと、ベルを追っかけ回してたスクアーロが私の元にやって来て数枚の書類をマーモンに突きつけた。…それをマーモンは渋々うけとっていたが、その書類はどこから出てきて、どこへ仕舞われた?

「…そんなことより、プリンはー?」

 書類の行方に首を傾げていると、ベルが緩い声を上げた。…そういえば、そろそろプリンも冷えて食べ頃かも?
 皆さんでオヤツにしましょうか。と提案すると、満場一致で可決した。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -