あおいそら

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洋服

 ルッスーリアに引きずられるようにウォークインクローゼットに連れて行かれた。
 そして連れて行った張本人は、クローゼットの一角でゴソゴソと何かを探している。

「どこに仕舞ったかしら…あぁ、あったわ!」

 そして、捜し物が見つかったらしく…私の目の前にそれを見せつけてきた。
 それはクラシックロリィタを彷彿とさせる、派手すぎないワンピースドレス?である。…え、なにそれ?

「…これ、どうしたの?
 まさか私が着るとか言わんよね…?」

 私に宛がってきたワンピースを恐る恐る指さしながら尋ねると、そうよん!とルッスーリアは新たな服を取り出した。
 今度はまた趣の違った…もう、どうやって断ればいいの?

「そうねぇ、明日は遊園地の予定だからスカートじゃない方が良いわねぇ…」

 駄目だ、全く聞いてくれそうにない…!
 そもそもサイズもピッタリっぽいし、色々怖いんですけど…もう諦めるしかないのかもしれない。

「はい、お洋服はコレで完璧ね!」

 いつの間にかルッスーリアは服をキャリーケースに収納して、私に渡した。…そして思わず受け取ってしまった。
 もう、抵抗せず流れに身を任せようと思います。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -