怒涛の攻め(4/4)

 


   ****



「!!」

「いつのまに!」

「どーやって!?」

「やはり ナイフだな」

「ああ」

「ナイフ…?」



リボーンとシャマルの会話についていけず聞き返す。



「ナイフのケツに ワイヤーが つけてあったんだ
 これで かまいたちの 説明もつく」

うむ…これだけで 2つの切断法が生まれる… 1つ目は投げて切る場合だ ナイフをよけたと思っても その後で軌道がターゲット側に曲がれば
 奴とナイフの間に或ワイヤーがうちにきれこみ 切りつけられる

 2つ目は設置型… カベにナイフを刺して ワイヤーをはればそのまま 見えない切断機となる
 図書室に入る前に ナイフを投げ 隼人のボムを 切ったのはこっちだ


 つまり奴は 吸いこまれるトリックといい ただのナイフつかい じゃなく
 ナイフとワイヤー 両刀づかいだった わけだ」



リボーンとシャマルが丁寧に説明してくれた。



    ****



『まんまと 術中に はまったね』

「体技だけでなく 策をはれるのも ベルが天才たるゆえん」

「ししししっ
 おっしまーい」

「お前がな…」

『?!』

「?」



   ヂヂ…ヂ

   ヂヂヂ・・

   ヂヂヂヂヂヂヂヂ




獄寺隼人の足元にはこぼれた火薬が導火線のようになっている。



   ドガガガガ



突如、爆音とともに彼のまわりの本棚が倒れた。



「たわんだ糸じゃ 切れねーぜ


 そして このボムの 行き先は  」



   ドシュ



獄寺隼人がいっせいにダイナマイトを投げる。



「  てめーの ワイヤーに 案内してもらうぜ!!」



   シュルルルルル

 シュルルルルルル




ダイナマイトが滑るようにベルに向かっていく。



「!!」

『ベルッ…!』

「これが 嵐の守護者の
 怒涛の攻めだぜ」



   ドガガガンッ


12/02/16


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