嵐の予感(2/2)

 


   ****



「ランボさん のどかわいた!」

「わかった わかった」



ランボがそんなことを言い出すから俺は、ランボの面倒を見てから行くことに…



「すぐ いくね……」

「すぐ そこだからな」



山本に伝えて、自販機で落としてきたジュースをランボにあげる。



(はーあ… 結局 ランボの世話で 京子ちゃんどころじゃ 全然ないし…)



「おつかれさま」



目の前に差し出されたのは―――午前の紅茶。



「ランボ君 すごく楽しそうだね」

「京子ちゃん!? あ…ありがとう!
 (オレのために 戻ってきてくれたの〜?)」

「どういたしまして」



(なんだ…
 イーピンに せがまれてきたのか…)



「私 ツナ君が 黒曜から帰ってきた時 ホッとしたんだ」

「え?」

「もっと 恐い感じに なっちゃうかと 思ったけど
 ツナ君は いつものツナ君で
 なんか ホッとしちゃった」



(よくわかんないけど… ほめてもらってるっぽい…!?)



そんなことを考えていると、京子ちゃんがいきなり顔を近付けてきた。



「ねえ ツナ君」

「えっ」

「何の 音だろ?」

「え?」



   ドーン…  ドガーン…



   ドゴォッ




いきなり近くの建物が爆発した。



「な… 何!!?」



そして……



   ひゅううう



「え…」



オレは大きく目を見開いた。



「ええ!!?」



   ドッ



「ぎゃああっ」



   ぐしゃあっ



「す…すみませ…
 !!」

「いててて」

「……おぬし……!!」

「21世紀に… …おぬし…?」

「10代目ー!!」

「大丈夫かツナ!!」

「あいたた」

「ツナ君 大丈夫?」



空から降ってきた謎の少年にぶつかって転げたオレに獄寺君に山本まで駆け付けてくる。



「ぉ
 なんで あいつが ここにいんだ?」



「ゔお゙ぉい!!



 なんだぁ? 外野がゾロゾロとぉ
 邪魔するカスは たたっ斬るぞぉ!!」

『うっわー!ガキばっかね』

「あぁ!?」

「な… 何なの一体!?」



「嵐の予感だな」



リボーンだけはことの重大さが解っていた。


12/02/02

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