雷の守護者(1/1)

 


並盛の夜の空に四人の人影。



彼等は建物から建物へ。まるで忍者のように飛んでいる。



   タタッ



四人は静かに地面に飛び降りた。



「この地点です」

「道……

 そう遠くへは行ってないはずだ
 捜しだせ」



   ババッ



一際大きい男の声に他の三人が散り散りに跳んでいった。



「さすが 仕事の早さは ヴァリアー1だね レヴィ」



先ほど念写をした赤ん坊、マーモンが家の塀にちょこんと立っている。



「君の勤勉さと 残虐さがあれば
 次期ボス補佐も 夢じゃないよ」

「そんなものには 興味がない
 マーモン おまえは 霧のリングの 相手を 探さないのか?」



レヴィはマーモンに聞いた。



「慌てるコジキは 貰いが少ないってね

 スクアーロと雪歩の情報じゃ 敵はシロウトらしいし
 僕は 霧のリングの 守護者らしく
 しばらくは 高見の見物さ」



マーモンの体を煙が覆いはじめる。



「じゃね」



   シュウウウ



そのまま彼は霧のように消えた。



「レヴィ隊長
 こちら01-ウーノ-
 2時の方向に …………

 幼児を含む 子供3名を確認」



「んなの 忘れたわ ボゲー!!」

「も〜!」



   ス・・・



「01-ウーノ- 目標に 接近
 やはり子供です 特に変わった所は 見られません」

「……」



部下からの無線に静かに耳を傾けるレヴィ。



「こちら02-ドゥーエ-
 12時の方向に 人影はありません」

「こちら 03-トレ-
 9時の方向にも それらしき人影は ありません」

「3人のガキの どれかが リングを持っている
 01-ウーノ-はガキをバラせ」



   チャ



レヴィからの命令で、屋根の上で何やら武器を構える01。



「02-ドゥーエ-・03-トレ-も急行し ガキを ミンチにしろ」



その言葉で、01は地面に降り立って三人のガキに襲い掛かる。



「うわああ!!

 助けてぇ〜!!」

「あれって…!?

 フゥ太!! ランボ!! イーピン!!


 あいつは!!
 ああ……! 危ない!!」



   ビュッ



01が三人に斬りかかる。



   カッ

   ドゴオッ




「がはっ!!」



しかし、無残にも彼は吹き飛んだ。



「え……」



変わって現れたのは



「ボンゴレファミリー 晴の守護者にして
 コロネロの 一番弟子

 笹川了平
 推参!!!」

「お兄さん!!!」

「まだだぞ」

「!?」



   ザッ



草藪から飛び出したのは



「こちら02ードゥーエー
 目標を捕捉 攻撃します」



   ビシァ



「!!

 ぐわ!!」



しかしまたもや何者かによって吹き飛ばされる。



「こちら03-トレ- 02-ドゥーエ-が何者かに…」



   バッ



言い終わらないうちに電気の付いていない家の屋根から跳ぶ。



   ビュッ



「!?」



そして飛んできた何かによって



   ドガァン



「ぎゃあああ!!」



   ドサッ



爆音とともに地面に落ちた。



そして三人のガキの前には仲間が駆け付けていた。


12/02/04


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