ヴァリアーの足音(1/2)

 


「そろいました XANXUS様
 晴・雨・嵐・雷・霧・雲…

 ハーフボンゴレリングを 持つ6人の守護者と
 


 ―――雪の守護者 ゼーフェリンク・雪歩が」

「……

 うるせぇよ」



   ****



「ってことで いよいよ 修業第3段階に いくぞ」

「ちょっ まてって
 もう たくさんだよ! 帰りたいよ!!」



10日後に来るというヴァリアーと戦うための修業を、オレは並盛の山でしていた。



「何甘っちょろいこと 言ってんだ? そんなヒマは…」



   ぐるるるる・・・



「!」

「夕飯に帰るぞ」



   ガーン・・・



「おまえの腹優先かよ!!」



リボーンのペースにオレだけでなく、バジル君も呆気に取られていた。


          . . .
「ちなみに バジルの親方様も 飯にくるからな」



オレはリボーンが ニッ と笑ったことすら知らなかった。



   ****



日が沈んだ並盛のあるビルの屋上。



   ザッ・・・



「この街に……」

「ハーフボンゴレリングが」

「スクアーロが 嘘をついてなければ 間違いないね」



現れたのは、一人の大柄な男と一人の赤ん坊。その後ろにマスクで顔の下半分を隠した男が三人。



「マーモン
 念写を頼めるか?」



大柄の男が尋ねる。



「非常事態だもの 仕方ないね
 つけにしておいてあげるよ レヴィ・ア・タン」



マーモンと呼ばれた赤ん坊が答える。



「レヴィ 君のリングは 確か…」

「雷だ」



レヴィという大柄の男が口を挟んで答えた。



「うむ じゃあ もう片方の 雷のリングを探せば いいわけだ」



言いながら、マーモンは小さな体の後ろに背負っているらしいトイレットペーパーを適度に ピッ と切り



「いくよ」



   スゥーーーゥ



「粘写!!!」



   ずびーっ



思いっ切り鼻をかんだ。



「……いつ見ても 汚いな…」

「む 近いよ

 南に205m
 西に801mの地点だ」



するとレヴィは辺りを見回し、先ほどの三人のマスクの男達に



「これより ヴァリアー・レヴィ雷撃隊
 雷のリングの 奪還に向かう

 リングの 所持者及び 邪魔する奴は

 消せ」



命令をして バッ と闇夜に飛び込んだ。


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