死ぬ気のコントロール(1/1)

 


「スクアーロと雪歩が持ち帰った ハーフボンゴレリングにより
 9代目の了承も 得られたそうです」



会議室の中から声が響く。



「次期ボンゴレボスの 披露式典も近々 開かれるでしょう」

「これでいよいよ ファミリーの実権は 9代目の直系 実の息子である ボスのものですね」



まばゆい朝日が部屋に差し込む中、男達が次々に口を開く。



「XANXUS様」



   カッ カッ



「ゔお゙ぉい

 お呼びか ボス?」



スクアーロと並び、あたしも部屋に入る。



「ハーフボンゴレリングの 褒美をくれるってんなら ありがたく頂戴するぜ」



((ったく、スクアーロったら……))



しかしボスは無言で ス... っと立ち上がり、 ガッ っとスクアーロの頭を掴むと



   ゴッ



鈍い音とともに、スクアーロを台の角にぶつける。



「なっ
 何を しやがる!!?」



するとボスは中指につけてあるリングを見せ――

リングの上半分を外した。



((!?))



『まさかっ』

「さっしがいいな、雪歩

 偽物-フェイク-だ」



そう言って、何の造作もなく グシャ と壊されたハーフリング。
スクアーロは台にぶつけ(られ)たせいによる鼻血を抑えながら、顔を覗かす。



   ザワ・・・



そして会議室に居た男達は一斉に立ち上がる。



「家光…」



ボスは小さく呟く。



「日本へ発つ
 奴らを…

 根絶やしにする」


12/02/04


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