ツナの決意(1/1)

 


沢田綱吉がボスに向かって啖呵を切った。それをボスは余裕でかわす。



「ボンゴレの歴史に 刻んでやる
 XANXUSに楯突いた 愚かなチビが一人いたとな」



その言葉に声がとんでくる。



「一人じゃないぜ!

 10代目の 意志は



 オレ達の 意志だ!!」



獄寺隼人を筆頭に眼帯少女も笹川了平も山本武も雲雀恭弥も、各々の武器を構える。



『面白い』

「くるかガキ共!!」

「いいねぇ」



そしてあたしは サッ と斧を、レヴィさんは バッ とパラボラに手をかけ、ベルは スラッ と特製ナイフを構える。



「反逆者どもを 根絶やせ」



ボスの声とともに暗殺モードに切り替え飛び付こうとした瞬間。



「お待ち下さい!」

『!』



割って入ったのはやはりチェルベッロ。



「9代目の 弔い合戦は
 我々が 仕切ります


 我々には ボンゴレリングの行方を 見届ける義務があります


 我々は9代目の勅命を 受けています
 我々の認証なくしては リングの移動は 認められません」



チェルベッロはいつしか見せた勅命を ずいっ と見せた。9代目の死炎印の点いたその勅命を。



「我々は 勝利者が 次期ボンゴレボスとなる この戦いを

 大空のリング戦
 位置づけます

 すなわち 今まで行ってきた 7つのリング争奪戦の 最終戦です
 いかがでしょうか? XANXUS様」



チェルベッロの一人がボスに確認を入れる。それをボスは「悪くねぇ」と承認する。



「それでは 明晩
 並中にみなさん お集まり下さい」



言葉を残しチェルベッロはその場から消えた。

両者の鋭い視線が交錯した中、口を開いたのは楽観主義者の王子だ。



「あーらら
 モドキに 執行猶予 あげちゃったよ」

「なに!」

「てんめー!!」



一々御丁寧に歯向かうのは向こうの晴と嵐の守護者。
それを吉と見るのは晴のアルコバレーノ、リボーンだ。



「ツナは 修業で力を 使い果たしてたんだ
 グッドニュース だぞ」

「フッ
 明日が喜劇の 最終章だ

 せいぜい あがけ」



ピンッ とボスが大空のハーフボンゴレリングを沢田綱吉に弾く。
そして――…



   コオォ…

   カッ




あたし達はボスが放ったその技と同時に暗闇に姿を消した。


12/03/22


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