骸来る!(2/3)

 


   ジュゥッ



一瞬で氷を溶かして



「誰が 幻覚ですか?」

「ムグ!!」



蓮の花でもっと強く締め付ける。



「何て…… 力だ…!
 く…… 苦しい…」



「さぁ…… どうします? アルコバレーノ
 のろのろしていると グサリ…… ですよ」

「ムゥ!!」



そういうとマーモンは コオオオ とおしゃぶりの力を使ってなんとか僕の蓮の花を断ち切ると



「図にのるな!!」



   ブアッ



今度は影分身のように散在する。



「惰弱な」



ヴヴ・・・ン・・・



   ズババッ



しかし、槍で一降りすると。



「ムムゥ!! 格闘のできる 術士なんて 邪道だぞ!!」



なんて言葉。



「輪廻だって 僕は認めるものか!!」

「ほう」

「人間は何度も 同じ人生を 無限に 繰り返すのさ
 だから僕は 集めるんだ!!

 金をね!!」



   グニャアア



彼の幻覚により体育館が歪む。



「クハハハ! 強欲の アルコバレーノですか
 面白い……
 だが
 
 欲なら僕も 負けません」



もうその姿を無くした体育館の床だったものを ガッ  ガッ と槍で二付き。



   ドドドド



歪んだ空間に現れたのは、僕の作り出した幻覚。蓮の花を纏う何本もの火柱。



「なに!?」



「す… すんげっ」

「夢でも 見ているのか…
 う… うぶ」



さすがのヴァリアーでもこのレベルの幻覚は見たことないようですね…



「ぐむ… ふらつく…」

「…吐き気が …するぜ…」

「幻覚汚染が はじまっているぜ コラ」

「ああ
 脳に直接作用する 幻覚を これだけ たてつづけに くらってんだからな」

「!!
 ぐっ」



沢田綱吉たちは完全に汚染されてますが… 流石はアルコバレーノだ。あの二人は平気そうだ……
しかし こっちのアルコバレーノは――…



「ムゥ これほどの 幻術能力……
 おまえ どこで…」

「地獄界にて」

「ふざけるな!!」



   バッ

   ピキイイイッ




再び僕の火柱は凍らされるが



クフフフ



    ****



「うっ
 うう… 頭がっ…!!」

「ツナ…?」

「10代目!!」

「沢田!!」



みんなだって辛いはずなのに…



「頭が… われそうだ…」

「大丈夫かツナ?」

「何だ……? この感じ…」



   ゴポッ 



「!?」



……暗い
……塔
……カプセル
……鎖




ここ…
どこ…?



!!?


.


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