骸来る!(1/3)

 


    ****



「クフフ
 クフフフ」



「ムム? 男の声…?」



   ボゴボゴボゴ

   ドギャッ

   どさっ




「ムギャ!!」

「クフフフ
 随分 意気がっているじゃありませんか

 マフィア風情が」



「六道骸…!!
 間違いない」

「骸……
 無事だったんだ…」



「お久しぶりです
 舞い戻ってきましたよ ……………

 輪廻の果てより」



クフフ…
沢田綱吉。



僕に弾き飛ばされたマーモンという男が床からはい上がる。おや、今はバイパーでしたか?



「……… ……ウム
 六道骸…
 どこかで 聞いた名だと思ったが 思い出したよ  」



おやおや



「  たしか 一月程前だ

 復讐者-ヴィンディチェ-の牢獄で 脱走を試みた 者がいた
 そいつの名が 六道骸




 だが脱走は 失敗に 終わったはず
 更に脱走の困難な 光も音も届かない 最下層の牢獄に ぶちこまれたと 聞いたよ」



そこまで知られているとは…
まあでも……



「クフフフ ボンゴレが誇る 特殊暗殺部隊ヴァリアーの 情報網も
 たかが 知れてますね  」

「ム」

「現に僕は ここに在る」

「面倒くさい 奴だなぁ
 いいよ はっきりさせよう

 君は 女についた 幻覚だろ」



ビュッ と雪が降り始め、体育館が吹雪に襲われる。



   ゴッ



「おや」



足元が ピキピキ と凍ってきた。



「おやおや?」



その氷は徐々に上がってきて



「幻覚でできた 術士に 負けてあげるほど
 僕は おひと好しじゃ ないんだ」



   ピキ  ピキピキ

   キイイイン




遂に僕の体すべてを凍らした。

おやおや……

マーモンの顔は鋼鉄のハンマーのような物に変わる。



「さて 化けの皮を はがそうか

 もっとも 砕け散るのは
 さっきの女の 体だろうけどね」



   ドン



派手な音と同時に勢いよく飛び出したマーモン。

さて、どうでしょうかね?
クフフフ……



ヴヴ・・・ン・・



   ズバンッ

   ギュルルル




「!!」



   フワッ



「蓮の……
 花………」



飛び出した蔦がマーモンにグルグルに巻き付き綺麗な蓮の花を咲かせる。



「クフフフ」


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