33 皆で公園

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よく晴れた休日
掃除、洗濯、布団干し、買い物を済ませ
昼は昨夜煮て漬けておいた稲荷と酢飯で稲荷寿司

酢飯を詰めて形を整えてとしていれば、小平太くんが横にきてなぁなぁと騒ぎだす

「体を動かしたい!!」
「家の中で走ったら今後一切抱っこしないから。」
「動きたい!」
「どんまい。」

ゔーと唸りはじめた小平太くんが、長次くんに引きずられていき
リビングで怒られている

まぁ、外に出させてあげられてないのはわかってる。一応

ちらりと出来上がった大量の稲荷をみて、棚からデカいタッパーを取り出してぴっちりつめ、冷蔵庫へ
次に急ピッチで甘い卵焼きとしょっぱい卵焼きを全部で卵6つ分焼いて、解凍したブロッコリー、ミニトマト、焼いたソーセージをレタスを敷いたタッパーにつめていく

「今日家でまったりしたい人いる?」

トートバッグを引っ張り出して問えば、ちらほら顔を見合わせて、特に。と首をふられた

レジャーシートを引っ張り出して、携帯でタクシー会社に電話
子供6人と大人1人と伝えたら、2台を10分後に下につけるというから
子供らにトイレに行って出かける準備しな。とだけ告げてトートバッグにお弁当やシートをいれていく

「・・・どこか行くのか?」
「ちょっと遠いけど、迷子になれる大きさの公園があるの。そこならいくら遊び倒してもいい。」

途端に輝いたのは、質問してきた文次郎くんと小平太くん、留三郎くんに、以外な長次くん
仙蔵くんと伊作くんも、嬉しそう

「***!ありがとう!!」


来月二週間ほど出張行きますからね。これくらいはいいさ。
・・・・・・あ、まだ言ってなかった。まぁいいか?



公園につけば、地図をみてキャッキャしだした文次郎くん、小平太くん、留三郎くんに長次くんが、我先にとまだ見えぬ中央の広場に向かい走り出す
私は、右に伊作くん左に仙蔵くんで手をつなぎ、歩く

「・・・アイツら、子供でもあるまいし。」
「あははっ、留さんたちよっぽど嬉しいんだね。」
「2人はいいの?」
「僕たちはいいんだ。ちょうどいいし。ね、仙蔵。」
「まさか今話すつもりか。」
「え、ダメかな?」

何この会話。聞きたくない感じなんだけど
っていうか、あの4人もう見えない
迷子に・・・なったら、うん。おいて、いったらまずいか
いやでも自業自得な気がする

「***さん。」
「なに?」
「僕たちの、前の保護者について・・・聞いていただけますか?」
「天気のいい、気持ちのよい日に不釣り合いな内容だ。」

・・・それ、聞かないと不利?
聞かないと不都合発生する?しないなら聞きたくない

「聞いてほしいんです。」

聞いて下さい。と足を止めた伊作くん

私は、手短に。とあきらめて、聞く体制にうつった

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