- ナノ -
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良き友であった竜を失った人間がいた。弱っていく親友に何もできなかったと、彼は悲しんだ。せめて、竜がいた記憶をいつまでも留めようと、彼は掌の大きさの石に竜の姿を浮き彫りにした。
その浮き彫りが、彼の一族の家紋となった。彼と竜の魂は、今も脈々と受け継がれている。
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