- ナノ -


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 雪合戦ではどうも不利だな、と竜は苦笑いした。体が大きい分、竜は人の子たちに雪玉を当てられ放題だ。あちこちに雪を被り、白斑の竜になってしまっている。
 そんな竜にも、得意なことがある。大きな雪だるま。人の子が何人も入れる、広いかまくら。それらを器用に作り上げる竜は、子どもたちから大人気であった。銀世界の中、今日も竜の周りでは笑い声が絶えない。


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