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　命も、自然の力も、いずれは遥か西の彼方に帰ってゆく。そしていつの日か、東の彼方からこの地へ戻り、世界を照らすものとなろう。
　この村の言い伝えさ、と村人は竜に微笑んだ。そういうわけで、村の西と東には、命や力が通るための「門」があるのだという。竜は随分と前に、知り合いの海竜から、不思議と似通った話を聞いたことを思い出していた。

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