- ナノ -
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机の上の、丁寧に綴じられた紙束に手を乗せ、彼はため息をついて言った。長い間、一日も欠かさずつけてきた日記。書くのが億劫になってきて数日前にやめたのだが、やめたらやめたで寂しくなってしまった。
気が向いたらする、というのもいいかもしれないな、と竜。案外、少し時間を挟んだほうがうまくいくこともある。それなら今日は君と話したことを書くよ、気が向いたから、と少し笑って、彼はペンを執った。
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