- ナノ -


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 海辺でうとうとしていた竜がふと目を覚ましてみると、人の子らが竜の近くに集まっていた。あ、目を覚ましちゃったんだね、とそのなかのひとりが言う。子どもたちの中心には砂で作られた山があった。ドラゴンさんが寝てるあいだに、ドラゴンさんよりおっきなお山、みんなで作ろうと思ったんだけど、と別の子どもが言った。やっぱり、ドラゴンさんはおっきいね。ぜんぜん届かなかったや。
 太陽は少し、傾き始めていた。それでも子どもたちは、まだまだ元気いっぱいだ。


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