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- ナノ -


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 あのふたつの人の国には戦火が絶えなかった、と赤い竜は言った。だが人と竜の戦いが始まってみると、それあの通り、仲良しこよしだ。彼の視線の先には、それぞれの国の紋章を刻んだ旗を持つ騎馬兵が肩を並べている。
 我々が人の友情を生んだのだ。赤い竜が皮肉のこもった笑みを浮かべた。竜は、赤い竜にただ一言だけ問うた。人と竜との戦いが終わったら? 赤い竜はこたえた。また喧嘩しだすだろうな、と。


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