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- ナノ -


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 移ろいゆくのは季節だけではない、と竜は言った。たとえ旧知の仲だとしても、時が経ち相容れなくなることはあるだろう。太陽の季節は過ぎ去り、いつの間にか、竜の吐く息は白い。少年はそれを見ながら、ぽつりと呟いた。大切な友達がいたんだね。竜は凍えるような空を見上げた。そして言った。
 別の道を進んだが、それでもわたしの友なのだ、と。


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