- ナノ -


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 それでね、夢のなかで鳥になって飛んでたんだ。冬眠から覚めた龍が瞳をきらめかせて話す。おんなじ飛ぶのでも、やっぱり鳥と龍とは違ってるね。鳥はなんだかこう、もっと軽やかで、ふんわりしてた。
 楽しそうだ、と話を聞いていた竜は笑う。次に冬眠した時、続きを見れたらいいなあ。龍はそう言うと、夢を心の宝箱にしまうように、もう一度じっくりと思い浮かべた。


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