- ナノ -
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人が竜乗りしているとき、その量に差はあれど、竜と話しながら飛ぶ者は多い。しかし彼は、必要なこと以外、一切話すことはなかった。
竜がある日、そのことについて尋ねると、彼は言った。集中したいんだ。君が見ているもの、感じていること。そして君の存在に。僕は竜の眼差しを知りたい、と。
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