- ナノ -


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 背の上の人間が夢中になって大地を眺めている。何かいいものでも見つけたのかと竜。大地をじっと見つめたまま人間は言った。自分がいた場所、こんな陸の形だったんだなあ、いつもあそこで暮らしてたんだなあって。
 ちっちゃいなあ、でもおっきいなあ。人間はいつまでも感動している。竜は初めて高く空を飛んだ日のことを思い出していた。


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