覚書
- ナノ -

覚書


泣いてもいい
怒ってもいい
絶望しても 嘆いてもいい
もがいても 騒いでも 叫んでもいい

最も危険なのは

泣けず
怒れず
絶望することも 嘆くこともできず
もがくことも 騒ぐことも 叫ぶことも
できなくなったとき

すべての感情を手放し
もう何もかもが
どうでもよくなってしまったとき

どんなときも
私を見守り 喜びをくれた
あなたの言葉さえ
なにひとつ 心に届かなくなったとき

最も危険なとき
それは、

ひとが
ひととしての言葉と心とを
見失うとき。






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