- ナノ -


752

 眠る前に考えてたことってさ、不思議と夢に見たりする気がするんだ。少年がベッドに潜り込みながら竜に言う。近くにいてほしいな。夢のなかでも君と遊びたいから。
 竜は傍に寄り、ベッドの上に頭を置いた。少年はうれしそうに笑い、竜の頭を撫でる。ありがとう、そう言ってまもなく、深い眠りに落ちていった。


[