成長団兵死ネタ詰め

※【(死)団兵】〜団蔵死ネタ
【団兵(死)】〜兵太夫死ネタ



【(死)団兵】痛みは、目に見えない。何処かで誰かが苦しもうが、所詮は他人事。この身体、心の器一つ違うだけで僕らは永遠にわかり合えない。同じ空間で同じ酸素を吸う癖に、僕が誰に想い馳せようが伝えられぬ言葉に身を焦がそうが、どうでもいいことなのだ。斯くして僕は、内側から腐っていく。どろり重い心を引き摺って、歌うように誰かを呪う。気づかれないもの、いいだろう。僕が死んでもきっとね、みんなは変わらず笑ってる。

//こいこがれる

【(死)団兵】愛しい子。笑った頬の笑窪が可愛いあの子。愛しい子。尻尾みたいに黒髪揺らすあの子。愛しい子。もう二度と会えないあの子。愛しい子。ああ、まだ幼かったもの。僕のことなど、きっと忘れてしまっただろうね。愛しい子。小さな初恋を、僕は忘れられずに歩きます。

//永遠の子供


【(死)団兵】僕はあの子が好きです。報われないので訂正します。好きでした。いつか会えると信じています。笑えないので訂正します。信じていました。今でもあの子を思い出します。みっともないので訂正します。今でもあの子を思い出しました。それでも過去になってくれないので、いよいよ悲しくなり、ました。

//生きるの過去形


【(死)団兵】ねえ、団蔵。いつかお前がいなくなってもこの胸に残るだけの愛をちょうだい。僕ね、お前を忘れてしまうのが、恐いんだ。もしも僕が君の愛した僕じゃなくなった時に、支えてくれる愛をちょうだい。ひとりで正しく、生きていけるように。

//遺言


【(死)団兵】愛とか恋とか、馬鹿じゃないの。好きとか愛してるとか、心底どうでもいいよ。形ないものにすがらなきゃ生きていけないなんて、全くどうかしてる。幸せだった分だけ不幸せになること、何にも知らないんだね。二本の足で歩けても、片方無くしたら飛べないこと、どうせ君らは知らないでしょう。

//盲目

【団兵(死)】傷つけてばかりの僕だったけど、君は幸せだったでしょうか。怒らせてばかりの僕だったけど、言葉は充分伝わったでしょうか。泣かせてばかりの僕だったけど、一緒にいたことを想い出としてくれたでしょうか。こんなに駄目な僕だったけど、最期に君は笑ってくれたと、僕は信じていいのでしょうか。

//嘘か真か


【団兵(死)】繰り返しその名を呼ぶ。君は顔をしかめ、気怠そうに言った。「うるさいなぁ…静かにしてよ」眠れないだろ。転た寝でもするかのように君はうとうとと微睡む。風が吹いている。俺の頬に触れ、そのまま何処かへ。全ての音が止み、世界に静寂が生まれた刹那、深く息を吐いた君はそれきり動かなくなった。

//沈黙


【団兵(死)】泣くな、馬鹿。目の前のそいつの顔は酷く歪んでいて、僕なんかより余程死にそうだ。「…団蔵、」言い残した言葉は、無いかな。本当はたくさんあるけれど、もういいや。はらはらとそいつが溢す涙が、僕の頬に落ちる。…僕ね、優しいお前がほんとに大好きだったんだよ。温かいのは額から流れる僕の血か、そいつの涙か、それとも僕の。

//一雫


【団兵(死)】君はいつしか僕を忘れて、今より強く生きてゆくだろう。綺麗なその子は、そのまま呼吸を止めた。忘れた記憶は過去になる。そうして僕らは、独りで幸せになろうとするのだ。「…俺、お前を忘れないよ」愛しい君を忘れるくらいなら僕は、誰より弱いまま不幸な世界で君と共に死んでしまいたい。

//二人ぼっち


【団兵(死)】机に置き去りにされた作りかけの絡繰人形は、帰らぬ主を寂しそうに待っていた。ぽっかりと穴開いた空っぽの頭で、何を望むのだろう。ぱらぱらと乾いた音をたて、部品が床に溢れ落ちる。直す術も知らないまま、内側から僕らは壊れてゆく。

//故障

[ 8/22 ]




[しおり]



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -