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「 奏架!」
「あ、奏哉。スコアブックありがとね。一也に渡しといたから。
てか、なんであんなに機嫌悪いの?奏哉も言っといてよね!私普通のテンションでいっちゃったよ」
昨日の帰り際奏哉にスコアブックを渡され私の後に一也がみるから渡しといてくれっ。ていわれて今日の朝渡したのはいいんだけど。
「あー。ごめん。そんなにアイツ機嫌わるかった?」
「なんかイライラしてる感じ?私が聞いても倉持がきいても何も言わないからさー…」
「なんか、昨日誰かと揉めてたみたいだけど。」
「はぁ!?誰と!?」
揉めたと聞いて声のトーンが上がる。
「さぁ。よくわからないしあいつのことだからきいてもはぐらかされると思って聞いてない」
「まあ確かにそうだとおもうけど…」
実際に私や倉持がきいてもそうだったわけだから。
「どうせ一也のことだから練習は練習でやるんだろうけど、もしそのまま私情挟むようだったら奏哉から哲さんにでもいっておいて。私今日は買い出しあるから遅れるし。」
「あー…、わかった」














「買い出し終わりましたー…。
遅れてすいません」
スポドリの粉や備品の買い出しを終え帰りグラウンドに行くとグラウンドから離れた所で練習を見ている沢村くんがいた。
「何してるの?」
「 奏架先輩。
俺、クリス先輩のこと誤解してました。」
「え?」
いきなりこの話題がくるとは思っていなかったから思わず聞き返してしまった
「昨日、御幸先輩にいわれたんす。クリス先輩のこと。そんでそのあと高島先生にクリス先輩んとこつれていってもらって。」
そうゆうことか。じゃあ一也と揉めてたのは沢村くんってことか。
「そっか。で?どう?クリス先輩との仲は。って昨日の今日だけどね?」
「恥ずかしながら俺の一方通行っすよ!」
「そっか。でも応援してるからね!頑張ってね」
「ありがとうございます!」



これで一也のキレた原因が分かった。
クリス先輩絡みだったか。
まあ今回は礼ちゃんしかみてないみたいだしお咎めなしかなっ。




(一方通行っすよ!)
俺の奏哉に対する気持ちも一方通行ってか!
倉持にしてはよく理解してるじゃん。
え?そこ否定することじゃね?
はっはっは!奏哉ナイス!





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