恋する動詞111題 | ナノ


恋する動詞111題

短文中心ジャンルごちゃ混ぜ
お題は「確かに恋だった」様
なるべく更新したい…な…



49.信じる 14/04/14/Mon

(ワルフェニ)

「あれ、おはよーフェモちゃん!」
「あ…おはようございます、ノーマさん」
「ここ、フェモちゃんの部屋なんだ」
「いえ、ワルターさんの自室です」
「ワルちんの?起こしに来たの?」
「怪我の治療をしてたんですけど、私そのまま寝ちゃったみたいで…」
「…ワルちんの部屋で?」
「はい。夜遅くに帰られたので気になって、様子を伺ったら怪我をされていて…」
「そんで治療して、そのまま寝ちゃったと、ワルちんの部屋で」
「はい」
「…フェモちゃんはワルちんのこと信頼してるんだねー」
「?そう、ですね?」

信頼と取るか意識してないと取るか

――――――――――――――


48.忘れる 12/03/13/Tue

(アルアメ)

大好きだと言われた。
幼い笑顔で。
それから、僕も大好きだよと答えたら彼女はますます笑顔になった。
ただ伝えたかっただけなのか満足したのかアメリアは背を向け駆けていく。
その後ろ姿を見送って、
今はまだ、ね。
心の中でそう付け足す。
いつかきっと、その言葉を忘れる日が来るよ。
暗い予想に確信めいたものを感じて思わず笑った。

――――――――――――――


47.見つける 12/03/06/Tue

(ガウアメ)

「ガウリイさん!」
「お、アメリア」
「どうしたんですか?こんなところに一人で」
「いやな、何となく足元見たら花が咲いてて」
「あ、本当だ。可愛いですね」
「危なく踏むところだったよ」
「ふふっ」
「ん?どうしたんだ、アメリア」
「ガウリイさんとお揃いみたい」
「え?……ああ、花の色かあ」
「誰にも踏まれないといいですね」
「だな」


(小さな発見、小さな幸せ)

――――――――――――――


46.眩う(まう) 11/12/25/Sun

(伊卯)

目前に、バレーボール。
どう考えても避けようのないそれを、顔面でキャッチしたところまでは覚えてる。
そっから記憶が曖昧で、気付いたら身体がふわふわと浮わついてるような感覚。
夢かと思って目を開けた、ら
「ああ、卯子ちゃん。目が覚めたんだね」
安堵したように爽やかに笑う伊作先輩の顔が目の前にあって、硬直。
たっぷり十秒後。
「きゃああああっ!!?」
悲鳴を上げて伊作先輩を押し返せば彼はきょとんとした表情。
現状が把握できなくて視線を落とせば自分の身体が抱えあげられているのが見えた。
誰が、なんて言わずもがな。
「せ、せせせ先輩、何で、」
「卯子ちゃんが倒れてた所に偶然通り掛かって。私が保健室に連れていくことになったんだ」
穏やかに答える先輩にくらり目眩がした。


(ああもう恥ずかしい…!)

――――――――――――――


45.振られる 11/11/13/Sun

(ルクミリ)

学パロ

「今日も俺のミリーナは美人だな!」
「貴方のじゃありません」
似たようなやり取りを何百回と見てきたが今まで結末が変わったことなど一度も無い。
颯爽と去っていく後ろ姿を眺めながら、その後を追おうとする男に呆れ半分で声を掛ける。
「あんたも飽きないわねえ」
「ああ?何だよリナ」
先程とは打って変わった態度のルーク(まあミリーナに対する態度で来られても嫌だけど。気持ち悪いだろうし)。
「何回振られたら気が済むんだか」
皮肉を込めて肩を竦めればルークは鼻で笑う。
「ミリーナが受け入れてくれるまで何度だって言うさ」
淀みなく言い放ち彼は踵を返し彼女の後を追っていった。
「…その根性だけは認めるんだけどね」
代わり映えのないやり方じゃ進むものも進まないでしょ、とは口が裂けても言わないでおこう。


(だってその方が面白いじゃない?)

――――――――――――――








「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -