人は
いつか悲しみから立ち直れるというけれど
私にそのいつかはまだこない
大切のものを失ったあの日
私から夢も希望も奪い去った

あれが現実じゃなかったら
どんなに良かっただろう

けど時間は戻ることはないし
戻すこともできないのだ

無情にも私をおいて時間は進んでいく
立ち止まってばかりもいられない
過ぎていく時間のなかで
悲しみは徐々に浄化されていく

決して消えるわけでも
無くなるわけでもないけれど
天気のいい爽やかな風が吹くあの場所で
私は一筋の光をみつけた

0.『あの日シャッターを切ったのは』


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