楽しい毎日





※夢主と哉太の未来捏造(子持ち)











「哉太何言ってんの!!?捻り潰されたいわけ!!?」

「落ち着けなまえ!!!!人間そんな簡単に捻り潰れない!」

「じゃあ削ぐぞてめー!」

「ぎゃああああああ!」

目の前で、父さんと母さんが喧嘩している。相変わらず母さんが優勢のようだ。ちょっと父さん弱すぎないか?錫也さんからは父さん、学生時代は不良だったと聞いていたんだけど。

「哉太!!!!待ちなさい!」

「嫌だ!削がれる!」

「何言ってんの削ぎゃしないわよ!」

「じゃあなんで包丁持ってんだよ!怖ぇえんだよ!」

「装備してるのよ」

「いいから置けええええええ!」

母さんはたまにとんでもないことを言う。羊さん曰く「なまえはツッコミもボケも上手い」らしい。でも僕は母さん、ボケだと思うんだけど、な。

「息子よ、荷物をまとめてきなさい」

「母さん?」

「お、おいなまえ?」

「私は明日から東月なまえになる」

「お、おい、ちょ、ま、」

「あ、もしもし錫也?」

「あああなまえあああああああああ」

「ちょ、電話聞こえない七海くん」

「うわああああやめてくれええええ」

半泣きで母さんにすがりつく父さん。母さんは多分、電話してる振りだと思うんだけど。しかし父さんは色々大変で気付いていないようだ。(鼻水出てるよ父さん)

父さんはキッと態度を改めると、母さんの携帯を奪って放った。床に叩き付けられる前に、キャッチする。危ない。これ壊れたら父さん、新しいの買わされちゃう。

そんな僕の心配もよそに、父さんは母さんの両手を握ると、半泣きの顔で、

「俺が悪かった…!!だから、どこにも行かないでくれ…!!」

本当に、父さんは母さんが大好きだなあ。母さんは困ったように笑って、父さんのほっぺたにキスをした。

「…ッ!!!」

父さんはびっくりしてから、すぐに母さんを抱き締めようとして、それは叶わなかった。母さんは予想していたように父さんのハグを避けた。当然前のめりになって転ぶ父さん。

「なまえーーー!」

「許すとは言ってないわよ」

「…………!!!!」

「咲哉、荷物まとめなさい。明日からあんたは東月咲哉だ。あと携帯ナイスキャッチ」

「うん、わかった」

「さくやあああああああ!!!!おまえもかあああああああ!」

今日も今日とて、七海家は平和です。
















楽しい
















◎咲哉、で『さくや』と読みます
適当に決めた
彼は容姿が哉太似の中身がなまえです







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