メガネくん | ナノ
4
ヤバイ…。
鼓動が早まって、呼吸が乱れてる。
俺は今、セックス我慢選手権とかそんなような名前の、女性からの誘惑に負けてはいけないエクストリームスポーツの大会にでも出ているのか?AVだったらあの流れでヤってたぞ…!
とにかく着替えなければ。
盛大に濡れた制服は水を吸って重くなってる。
それをハンガーにかけて、備え付けの浴衣を俺も着ることにした。
「小さい…」
背の高い俺には大人サイズの浴衣も小さめで裾が足りない。
そうこうしてるうちに薫子さんが出てきた。
「ごめんね大丈夫だった?」
「はい…、すいません俺どんくさくて」
「私こそ浴衣もってきそびれたから、助かったよ。ありがとうね」
風呂の熱気が部屋にまで来る。
シャンプーの匂いが鼻をくすぐって、俺を惑わした。
薫子さんの浴衣は大きめで、体のラインが変にいやらしく見える。
これは…。
完全にヤる前のカップルなのではないか?
「(水無月会長!会長!助言を!)」
←ピロピロピロ
「・・・。(返事がない…)」
「司くんはベッドを使って。私はソファで寝るから」
「そんな、女性にそんなことはさせられません!」
「えええ…でも私のが小柄だからソファでもいけるけど君は体が大きいから」
「大丈夫ですんで!ベッド!使って下さい!」
「…そこまでいうなら。じゃあ明日は7時位に起きようか」
「はい」
「部屋暗くしていい?」
「はい…」
「おやすみ」
ーパチン
カチッカチッカチッ…−−
…3時になろうとしている。
が、全然寝れない。
よくわからないがとても寝れるような環境じゃない。
俺としたことがそわそわそわそわと携帯を見たりぼーっとしたりでいつまでたっても寝れる気がしない。薫子さんはとっくにすやすや眠りについていて、俺ばかりがこう緊張…してるらしい。
「司くん」
「え!?はい!」
「やっぱりソファじゃ寝れないんでしょ」
「い、いや…ええーっと」
「ベッド使いなよ。私なら大丈夫だから」
「いや、いいです、俺はこっちのが似合ってるんで」
「似合う?…じゃあベッドを一緒に使おうか」
「え!?」
「このベッドとても広いから二人で使ってもあと三人は寝れそうだよ」
「…しかし」
「歳上の言うことを聞きなさい」
「う…!」
俺が落ち着きないからきっと起こしてしまったんだろう。
このままでは薫子さんも気をもんで寝れないかもしれない…。
「分かりました。薫子さんは端によって下さい」
「はーい」
「失礼します…」
「おやすみ」
「はい……」
いや…これはなんか…余計寝れないのでは?
すぐ隣で体を布団に投げ出して預けている薫子さんの横顔が目に入る。
「(触りたい…)」
あ!?どうした自分!?今何を思った!?
違う、気のせい、そうだ、気のせいということにしておこう!
けど、さっき以上に、事実、そわそわ、してしまう。
俺、今、凄く、ダサいんじゃ…ないか…?
軽くはだけた浴衣から胸が見える。
間接照明がいやに明るいから目を凝らさなくてもその丸みがよく分かる。
ああ、この間は俺、このひととヤったのか…。
一体どんな感じだったんだろう、覚えてないなんて俺本当運が無い。
いつの間にか凝視してる自分に気がついてその浅ましさに胸が痛くなった。
けど、痛いのは胸だけじゃなくて…。
下半身の鈍い痺れに似た感覚が脳を支配しようと動き出してる。
俺は確認の意味を込めて、うやうやしく、その現場に手をやる…。
「(う、わ、…俺、勃ってる…)」
どうしよう!
ここ最近の俺はちょっと前途多難すぎないだろうか。興奮しているのか、いつもより大きくなってる。
婚前交渉はしないと決めた俺だ!
免疫がないんだ、だからこれってしかたなくないか!?
いや、なくないな!
混乱する頭をどうにか回転させる。
思わず握りこんだ自分のモノが−−その感触だけでもう気持ちよくて、そのまま続けたくなる。
「(こんなん、バレたら、俺、人として、終わる…!)」
頭でそうやってリスクを考える一方、痛いぐらい性器は上を向く。下着を持ち上げて、窮屈そうに膨張した。
「(なんとしても、薫子さんにはばれない、方向で…)」
そうだ、トイレにいこう…。
と思い立ってその方に顔をやって思い出したことといえばそうだトイレもガラス張りなんだった!ってことだ。俺がカーテンを引きちぎったから隠れることも出来ず、電気をつけたら多分薫子さんは起きるし一人蛍光灯の下で自慰に励む姿をバッチリ見られることは間違いがない。
じゃあ、どうしろっていうんだよ!
完全なる王手…今人生で一番ピンチに陥ってる気がする。
「ん、うう〜ん…むにゃ…」
−ごろんっ
薫子さんが体勢を変えた。こっちに向かって体を倒して、横向きになった。
「う…!」
俺からは胸が丸見えで、それはもうわざと何じゃないかってくらい、見えてて。
そんなん触るしかないって思えた。
「(ちょっと…なら)」
下半身を慰めていない方の手で胸に人差し指を突き立てた。
指の先が少し体に触れる。
存外柔らかくて、俺は取り返しの付かないことをしたって確信した。
だって、今、抑えてた何かが欲望に押し流されて、まるで機能しなくなった…から…。
無言で彼女の体に覆いかぶさる。
横に倒れていた体を仰向けに戻すと、その反動ででかい胸がたゆんって揺れた。
「(エロい…)」
その谷間に唇を付ける。それだけじゃ足りなくて舌を這わす。
沈む自分の舌にさらに興奮して、もっともっと舐めたくなった。
乳首を吸うと、薫子さんが身動ぎする。
ちゅうちゅう、だらしなく夢中になるうちに先端が尖ってくる。
「(薫子さん、もしかして感じてる?)」
「ん、んぅ……」
「(ていうか…胸って、舐めるほうも気持ち良いんだ…)」
−ぐちゅ、グチュッ、ぐちゅッ−−
音を抑えるのも忘れて、薫子さんの上で俺のをしごく。
下着から出して生で触ったらまた大きくなって、それを浴衣のスリットから露出してる薫子さんの太ももに擦りつけた。
「(ぁ、やわらか…)」
ニチュニチュって音がいやらしい。
俺は浅く呼吸をして、体の求めるまま手と腰を動かした。
どっちかっていうと自分は遅漏だって思ってたけど、そうじゃないかもしれない。
気持よくて…−−。
「っぁ、で、でる…はぁっ、で、る……ぅ…ッ!」
−びゅくっ…−−ビュッ…ビュウ…ッ
「…あっ、…は…っ…」
どろりとした白い液体が薫子さんの太ももと下着にかかる。
とぷ、とぷって音が似合う、ネバついた濃厚なそれがもったりとしたスピードで彼女の浴衣に染み込んだ。
「ん…っ、は、はぁ、…っぁ、う、わ」
じんじん、まだ性器が痺れるので手を添えると、また硬くなってくる…。
シャンプーだろうか、良い匂いがする彼女の体に精液を塗りつけてみたら、俺のはもっと大きくなって浅ましくもびくびくと震えた。
薫子さんがなんの反応も示さないのに味をしめて、彼女の浴衣をさらにいやらしくはだけさせる。胸を両手で挟んで、俺のをその乳房の間に差し込んだ。
「ぁ…−−っはぁ…ッ」
抑えようとしても声が漏れる。
俺の左手で口元を隠しても、無理だった。
それにガクガク腰が動いて、止まらない…!
「んん…ッ!ふ…っあ、あ」
オナホとは全然違う感覚にこのままじゃすぐまた出てしまいそうだ。
「っ…口に、当たって、ゃば、ぇろい……っ」
俺のモノの先端が、胸の先から出るたびに彼女の口にちゅ、ちゅ、と当たる。唇は俺の想像より遥かに柔らかい。
「っはぁ、(舐めて、ほしいけど、無理だし…ッこのまましてると、またイキそ…)」
一度胸から抜いて、息を整えることにした。
掌で薫子さんの体を触っていく。
胸だけじゃなくて、腹、それから太もも…足。
片足を上げてふくらはぎにキスした。
「(ずっと舐められそう…)」
俺って変態かもしれない…。
足の指を舐めながらそう思ったが、すぐ別にどうだって良くなった。柔らかい肌に唇をつけるのに夢中になったからだ。
彼女の浴衣はもうほぼ脱げてて、腰の帯だけがやっと普通を保ってる。
俺の精液がかかった下着に手をかけて、おそるおそる剥ぎ取った。
「ここが濡れるはず…だが、」
おおよその場所を指で触るが、ちょっと水っぽい程度だ。誘われるまま、顔を近づけた。
−チュパッ…………!
「−はぁ、…んむ…こうか…?」
「〜〜ッんん!?ゃ、ぁ、はぁ、は…ッ」
大事な部分に舌を這わす。すると薫子さんの腰が浮いた。
足を閉じようと力が入っているが、女性の力なんて大したことないから取るにたらなかった。
派手な音を立ててより彼女が乱れる部分を吸ってやる。
「ん、ぁぅう…ッあ、あぁっ…」
「(声…凄い。…ここも濡れてきた…)」
「は、ぁ、…ッ、うぅ…ぁん…」
逃げる薫子さんを執拗に舐め続ける。
するとだんだん彼女の腰がいやらしく動き出した。
それも抑えつけてナカまで、舌を入れる…。
「ひゃ…あ、ああ…ッ!」
「(えっちぃ、味…、嫌いじゃない…)」
「んん、司、くん、や、やめ、やめて」
「!起きたんですか」
「う、ん、起きてる、から、ゃああ…ッ、舐めないで…ッ」
「駄目です、舐めたい…」
「−−ッ!!!も、待って、…っあ、う、うう…っ!」
足をがっちり押さえつけて、逃げる薫子の秘部に吸い付く。どんどんいやらしい液が漏れ出て、俺の舌に絡みついた。ナカだけじゃなくて、その上のところも舌で触れば、
−ビクンッ!!
「あ、…っ薫子さん、」
「う、ぁん……だから、やめてって、いったの…」
「イッたんですか」
「…はぁ、はあ…っ…はぁぁ…ッ」
「…」
ゴクリ…−−俺の生唾を飲む音が馬鹿にでかく聞こえた。
目の前で女性がシーツを乱して、達してしまうなんて。
「びしょ濡れです、ここ…」
「ぁ、ぁ…ッ触らないで、」
「ひくひくしてる。何か物足りないんですか」
「−−ん、んんっ、指、いれないで…」
「ぁ…ナカぐねぐね動いてる…ッ凄い……」
中指を一本、それから人差し指、薬指を入れる。
三本も入れると俺の指を何かと勘違いしてぎゅうぎゅうと締め付けた。
俺は乱れた息が整わなくて、肩で息をしながら彼女の秘部をかき混ぜる。
「はーッ…はぁ…っ薫子さん、エロい、可愛い…」
「ん、…んんっ、司くん、指、やめてぇ…」
「入れたい…」
「へ、ちょ、ちょっと…ッ!」
−ヌル…
俺のを入り口のあてがうと薫子さんは体を固くした。
「え、ええ、司くん!?」
「薫子さん、入れていいですか」
「わぁ、いりぐち擦らないで、」
「嫌ならやめます、薫子さん、おれ…ッでも、入れたい」
我慢できなくて、返事をまたずにその場で竿を抜く。
それでも、いつも独りでしてるよりずっと興奮させるから…−−頭がおかしくなりそうだ。
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