出来のいい弟 | ナノ




じっくり廉の舌が私の乳首をつつく。吸われる。舐められる…。
じわりと忍び寄る甘い疼きに体が反応する。

「ふ…本当わかりやすい。あとはこのショーパン…って言うかパンツだろこれ。タオルみたいな布でさ、ケツのラインがしっかりと見える」

お尻を形を確かめるように手のひらがなぞる。
瞳孔が開きっぱなしの廉の目が恐ろしい。こんなになった廉なんて見たことがなかったから、別人なんじゃないかと思った。
廉は、私の腹より下のあたりに腰を下ろして、肌を触りながら私を舐めるように見た。ビギビキ勃ちあがった廉の性器からは透明な液体がポタリと私の腹に落ちている。
目の前の弟は、私の体で欲情している…ーー!

「はぁっ、やっと大人しくなったな。逃げんなよ、逃げたらもっと酷くしてやる…」

馬乗りになっていた腰を浮かせて、同時に口を覆っていた手のひらが外れる。
ひゅうひゅう、呼吸の音に恐怖が混ざる。廉は私に怒る事はあっても手を上げた事は一度もなかった。(逆はままあった)だから、今の状況が飲み込めない。

「ふぅ…柔らかい太もも…。こんなパンツ履いてても履いてなくても一緒だろ、脱がすぞ」
「ひゃ…ッ廉!?」
「黙れ。喋んな。俺の名前を呼ぶな。声聞く度におかしくなりそうだ…ッ!」
「…な、何で…!」
「チッ、濡れてない。くそ…入れたいのに……っ」
「(や、やばい…!)」

下着まで脱がした廉が私の秘部を指で開く。がっかりした様子の廉が暴挙に出そうで、私は気が気じゃない。
なんとかここから逃げ出さないと…と、起き上がろうとしたら胸の中心に手のひらがドンとぶつかってベッドに押さえつけられた。

「だから、逃げんなって言ってんだろ、難聴かよ」
「…!」
「本当姉ちゃんは俺の話聞いてないよな。俺を人間として見てない。俺を尊重してたらそんな風にはならないはずだ」
「へ?なに…違うよ」
「口ではそう言いながら俺を下に見てる。俺があんたより勉強も、遊びも、家での立場とか全てうまくやってもそれは変わらなかった。俺は姉ちゃんにとって一体何なわけ?」
「そんなつもりじゃな…」
「はあ…やっぱ姉ちゃんと喋ると腹立つ。いいから集中しろ、それで俺のことしか考えられないようにしてやるよ。いつも考えてない分丁度いいだろ?」
「…わけがわからない」
「仕方ない、ローション使うか」

クローゼットの制汗剤コーナーから透明な液体の入ったボトルを持ってきた。
それを廉はたっぷり手に出して私の体に塗りつける。あまりの冷たさに体が強張った。

「クリ触られんのどうせ好きだろ」
「ひゃっ!?あ、ちょ…!廉!」
「ふぅん…そんなに気持ちいいんだ。ローションのヌルヌルと俺の指」
「や、やば、…刺激、つよ、すぎ…」
「…。あぁこんなに体ビクビクさせちゃって…しかも、弟の指で。…母さんたちが知ったら泣くだろうな」
「ひゃぅ…!だ、ったら、やめて、やめて…ーー!」
「無理。このまま一回いけよ、俺の指できもちよくなれって…」

ーちゅ…
また、キスされた。
深いキスはすぐに酸素が足りなくなる。けれど廉はわざとそうさせたいらしく、間髪おかず唇を重ねた。
その間も奴の人差し指は嫌らしい音を立てて動く。

「ん、んぅ、あぅぅ…っ!」
「そんなにシーツを引っ張るなよ。ぐちゃぐちゃになる」
「…っ!ぅ!」
「何?いくの?腰動いてんだけど」
「ぁ、あぁ、廉、やめてよ…っ、辛い…」
「ふー…っ、ほら、いけ…」
「ん!んんっ!」

ービクンッ
強制的に刺激を与えられて、私の体がビクリと跳ねた。気持ちいいより辛いが勝る、甘さのない攻めだ。

「ぁ…っ」
「ふ、…姉ちゃんは変態だな。ここも濡れた。俺とやりたくなった?」
「うぅう、…ぐすっ…」
「泣くな!泣けばなんとかなるって思ってんだろ?…父さんも母さんも姉ちゃんには甘いよな…ちょっと泣いただけでなんでも許されて……」
「ひっく…ぅう…ごめん、廉、ごめんってば…」
「…本当…泣くなよ。そんな顔を見るたび…興奮して、めちゃくちゃにしたくなる…!」
「ひぅ…っ!?」

足をM字に開かれる。
ローションの力か、私の生理現象か、廉の指がすんなりナカに入るのを許した。

「痛…い、よ!」
「きつ……処女?」
「……うぅ、指動かさないで…」
「ふぅん、そんなわけないか。ムカつく…」
「きゃう!ぅ!」
「じゃあわかんだろ。これから何されるか。ちょっとは協力したらどうだ。力抜けって…」
「…………っ!」
「はぁ…要領悪い女……。ならさないともっと痛いのはお前だろ?」

廉の性器が目に入る。
グロテスクに上を向いていて、先ほどよりさらに大きくなっている。
それは猟奇的な切っ先に見えた。

「やだ、…や……」
「ふぅ、ふー…三本入ったけどギチギチ…でもまぁ狭くて良いか」
「んん!?廉、や、だって!やだ…!」
「…ふぅん。姉ちゃんの嫌な事は出来るだけやめてあげなさいって親から教わってきたけど…世の中そんなうまくいかないだろ。今みたいにさぁ」
「さっきから何を言って…」
「俺ばっかり我慢すんの、おかしいって話だよ」

指が引き抜かれて熱く滾った性器が入り口に合わさった。
こいつはどうやら本気らしい。変に呼吸を荒げて、唾を飲み込んでる。
逃げないとーー

「姉ちゃん、言うこと聞いて。たまにはさ」
「ひ…ッ、やだ、触るな…っ!」
「…。そんな怯えるなって…わからない?泣き叫ぶのは俺の興奮材料にしかならない」

ゆっくり、廉のモノが侵入する。
ベッドから逃げ出そうとする私の腕を強く握った。どこにそんな力があるんだってくらい、きつく。廉は小学校の頃は小柄な男子だったが、中学に入ってから急に背が伸びた。前と同じだと思っていると大間違いなようだ。

ーミチ…っ!

「ぃっ……ーー!」
「姉ちゃんは馬鹿だけど体だけは良いよな。胸が揺れてる。AVみたい」
「うぅ、う!」
「はぁー…ッ、気持ち良い……」

廉が恍惚とした表情で私を見ている。
私といえば体を落ち着けるので精一杯なのに、廉はさらに奥まで自分のを押し込もうと腰を動かした。

「ん…っ姉ちゃんのナカすげぇ良い…。ぅあ、あっ、はぁっ…!」
「……!…!」
「く、…ふぅ…っ口押さえんな。声出せよ」
「きゃ、…っあぅ、ゃ…っ!」
「悲鳴みたい…ゾクゾクする…。ほらもっと、叫べ…!」
「あぅ…!」
「んん、はあっ…は…。よし、奥まで入った…。動くぞ」

ーグチュン!

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