セクサロイド | ナノ
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「ひゃ…ぁう、ロイド、」
「ねぇ、私のが固くなっているの、わかりますか。お嬢様がこうしたんです。興奮して熱く膨れて…ほら。触ってみてください」
「あ…っ」
スラックス越しに太ももに触れているロイドのに、奴の手が私の手を強引に押し付けた。
顔を上げると、ロイドがとろんとした目で気だるげに私を見ていた。甘えるように頬にキスされて、擦りあわされる。
「ふふ。どうしてでしょう、ここからまた愛液がはしたなくも垂れてきていますよ」
「ん…ッ!ゃ…あぁ、触らないで、」
「ほら。とろとろです。素直すぎるのもいけませんね…」
「見せないで…っはぅ、はぁっ…」
「私のこれで栓をしないと…」
栓、と囁かれてどきりと心臓が慌てている間に体を倒されて、仰向けのロイドの上にうつ伏せでぺたりとくっつく。
ロイドの胸は熱くて、顔をつけたら心臓の音が聞こえた。
「ロイド、ドキドキしてる…?」
「それはもう。知りませんでしたか?お嬢様といると私はずっとこうですよ」
「そうなの?どうして?」
「それは。あなたが好きでたまらないんですから。当たり前ですよ…」
「う……」
な、なんだそれ…!
じゃあ私がドキドキするのも、ロイドが好きってことなのか?
頭を撫でられて、ロイドの顔を見るのはやめて彼の胸に瞳を伏せた。さっきよりずっとあつい。
「あ、お嬢様。照れていらっしゃるんですか」
「やだ。ほっぺ…触らないで」
ロイドの人差し指の背がほっぺに触れたと思ったら、指先でつままれる。
ぷにぷにふにふに痛くない程度につねって、奴はもう一言。やたら色っぽく声を出した。
「お嬢様。栓、しましょうね」
「あ…」
腰を持ち上げられてロイドのが入り口にあてがわれる。
先端で何度かなぞったら、ぐちゅとやらしい音を立てて飲み込んでいった。ぎゅうぎゅう締め付けても無理に押し入ってきて、貫かれると涙が出そう。
「あぁぁ…ん、っうう…くるしいよ…」
「ふぅ…私のこんなに大きくなったこれを奥までぎっちり咥えこんで…。お嬢様はえっちですね」
「…ッやだ、その言い方」
「ふふふ。おじょーさま。えっちですね?」
「うるさい…っやだってば…!」
うつ伏せだった私と繋がったまま今度は横抱きにされる。体の左側をベッドにつける姿勢で、右足をロイドの体に絡みつけられた。
「今日はこんな体位で愛してあげますね」
「んぁ、あっ…ひゃっ、あん…!」
「そう…私の胸にもっと縋り付いて下さい。くっついてくれたらもっと奥まで入れられます…!」
ーぱちっぱちゅ、ぱちゅっ!
がっちり腰を引き寄せられて、ロイドのものが抜き差しされる!
ついだらしなく声が出て、隠したくて奴の胸に頭をつけた。
「んー…ッロイド、ひゃ…ぁん…あぅ…」
「どうされましたか。もっと激しく動いて欲しいとか?」
「あぁ…違う、待って……気持ちくて、あぅう……」
「んー…?なんです?」
汗で張り付いた前髪をかき分けてロイドがおでこにキスをした。
ゆさゆさ体を揺さぶられて、抱きつかれながら今度は口にも深いキスをされて、ひとつも余すところなく愛されている気がする。
きゅんきゅん下が痙攣したらロイドが困ったように眉を下げた。
「はぁ…ッおじょうさまのナカ、気持ちいいです」
「んっ!?…っあ…はぅ、…や、やだ…」
「胸も、こんなにとがって、…ふふ」
「触らないで、きもちよすぎて、やだからぁ…」
「可愛いですね。ふぅ…あー…お嬢様、大好き…」
ちょっと強く先を引っ張られて思わず甘い声が出てしまう!
がくがく腰を動かして、気がついたら貪欲に気持ちいいようにナカを締め付けていた。目の前の男を見れば、熱がこもった視線を投げかけられて。
「(ぞくぞくしちゃうよ…!)」
「ん…っきゅーきゅー締めて…ぁっ、…私のを離しません…ッ」
「…きゃ、ぅ…っあん、はぅ…あー…」
「はぁ……っあぁ、お嬢様、…すごく気持ち良さそうなお顔、です。見てるだけで…ため息が出ますよ…」
ロイドのが抜けるたびに内壁が擦られてたまらない、貫かれると狭いナカをいっぱいに圧迫されて呼吸が止まる。溺れそう。
苦しくて熱いのに脳の回路がびりびりに途切れて弾ける感覚。こんなんじゃ簡単に…。
「もういく…我慢できない…ッ」
「あぁ、教えたとおり、ちゃんといきそうな時は教えてくださって良い子ですね」
「んんっ…ぁん…っはぅ…ゃ」
「良いですよ、あは…、はぁ、はー…ッ私も…ナカで出していいですか」
「ひぁ、ん…あう…ロイドの、びくびくしてる…」
「お嬢様、答えて…。ナカで、出したい…」
切羽詰まって早口のロイドが問いかけていた。
奴のは熱く大きくなっていて、気持ちいいところを狙って無遠慮に腰を打ち付けてきている。
キスしたくなってせがんで…、ぎゅっとロイドに抱きついた。
「うん、ナカ、だして…ロイドの、欲しいよ…」
「ぁ、……っあぁ、…もちろんです…」
さらにロイドの目が欲情に染まったように見えた。彼に触れられている場所がどこも熱くて仕方なくて。奪われるみたいに深くキスされたら、腰を両手でがっちりつかんでさらに激しく抜き差しされる!
―ぱちゅっぱちゅ、ぱちっ…!!
「きゃぁ、あぅ…っ!ロイド、っぁあ…っ!」
「お望み通り、まどか様のナカ、私ので…ぐちゃぐちゃにしてあげます…!」
「んっ、あ!ーーぁあ、ゃう……っだめ、もう…」
「はぁ…出しますよ。たっぷり注ぎますね、私の、……精液…ッ」
「ぁ…きゃぅぅ…ッ、――…ッ!!」
「…ぅ……っ…あ」
ドクン!ドクンドクン…ッ!
ぎっちり根元までロイドのがナカに埋まってる。どくどく震えて欲望を吐き出してる。
ロイドは口付けながらビクビク体を震わせて、出し切るまで舌を絡めて…求められた。
それから指先まで快感に染まった私の体は、ロイドのがうごめくたびに壁を刺激して、じっとしてはいられない。
「ぷは………は…、ぁん」
「っはぁ…お嬢様、好き、…好きです…、もっと…キスしましょう…」
「んん〜…やー…もー…熱いよ、ロイド」
びくん、ナカでロイドのがまだときどき反応している。ぎっちり咥え込んでる隙間からやつのが漏れ出て太ももを汚していくのがわかる…。
「はぁ、はー……お嬢様、大丈夫ですか」
「はぅ…はぁ…うう…うごかさないで…」
「…。早く抜かないともう一回したくなりますよ」
「じゃあ抜いて…」
「はい…お嬢様、抜きますね…」
くぷっ…。
トロトロ入り口からロイドの出したのが溢れたようだ。それさえ気持ちよくて身じろぎした。呼吸の荒いロイドが溢れたものを掬ってナカにその指を入れたらかき混ぜる。ぐちゃぐちゃ音を立てて最高にいやらしいが…。
だらんと力を抜いている私を心配したのかロイドが顔を覗き込んできた。
「もしかして。私、やりすぎてしまったんでしょうか。すみません、お嬢様…」
「うー…はぅ…はぁぁ…もう動けない…」
「ん……ふふ、やっと眠くなりましたか?目がトロンとしてますよ」
「…そうかも…」
「抱きしめてあげます。お休みくだい」
頭をなでなでされているうちにすっかり眠りこけてしまった。
―
「ん…ふぁー……っ」
窓から夜の街の音が聞こえてくる。すっかり日が暮れたらしい、基本は風の音、それから時折聞こえる車の音、後は人の声もうちのマンションの窓は拾ってくる。
「お嬢様、おはようございます。体調はいかがですか?」
「もう熱っぽくない。かも?」
「それはそれは!私の看病が効いたようです」
「ロイドがいつ私の看病をしたのかな?わかるように教えて欲しいなぁ」
「性的なことをして疲れさし、眠れないまどか様を夢のナカにお誘いしました」
「そんな道理はないぞ!」
「ええ?とても理にかなってますのに。おかしいですね」
深いため息をついて頭を抱える私をエプロン姿のロイドはにっこり見下ろした。どうやら夕食を作っていたところで私が目覚めて、すぐに気がついて飛んできたようだ。
「おでこ、くっつけましょう」
「ん…」
「熱はひいたようですね。いかなる時でも体調管理は気をつけないとなりませんよ」
「はーい。はぁ…」
「まあ、弱ってるお嬢様もそれはそれは悪くありませんでしたが…。むしろ私的には都合が…」
「よし。もう二度と風邪はひかないでおこう」
ロイドと過ごすのは体力勝負だ。弱るたびに襲われてはたまらない。
苦い顔の私と対照的に、ロイドは楽しげだ。
一度は起こした体だったが、話していると疲れてしまいベッドにバタンと倒れこんだ。するとロイドもベッドに入って覆いかぶさってきた。おでこに首筋に鎖骨に口付けられて抱きつかれて…なに?とちょっと不機嫌に聞いたら、
「あのー…。実はお嬢様が眠られている間、ひとりはとても退屈でして。だから…元気になったなら構ってください」
「へ?やだ…んっ!?」
「ちゅー…しましょう?はぁ……もっと…」
「こ、こら…、んっ!?んぅ…!」
「ぷは…。ふー…。お嬢様。大好き…です」
「もう…!やめてってば…ぁ、あははっ、ちょっと、くすぐったいよ!」
「ふふふ。いちゃいちゃしましょうね、お嬢様!」
にこっと笑って耳にキスして、ロイドは夢中になっている。すっかりロイドのペースだ。奴を無視して私は天井を見た。息を大きく吐いて…一日中こうしてロイドと過ごせることに贅沢を感じているのだった。
end
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