せーとかい | ナノ




3


戸惑いを隠せない浅井に、恋次はにこりと笑う。
「つまり、そういうことっす、浅井先輩。お先にしつれーしまっす!」
「は?」

「ねぇ、かいちょ……!俺、限界っすよ、会長があんな、えっちっすから…」
「ふ、仕方のないやつだ、…んん自分で準備しろ、」
「はいっす!」

動けない浅井を置き去りに、二人はどんどん進んでいく。
ゴムとコックリングをつけ、下着だけ脱いだ会長の淫部に恋次のものが密着する。
それを浅井は下にいるため、一番いいところが見えた。

「あ、恋次」
「はーい、いくっすよぉ、」ズ…
「んぅ…っ!」
「はぁっ、かいちょ、」ズズ…
「ぁ、はいって、る、」
「そりゃそっすよ、俺のがっ…」グチュッ
「っあ!!!」
「はー、はー…っ」ぬる…
「ぁ、あ、ぃ、いいぞ、もっと、」
「はいっ、す、…」ずんっ
「あ、はぁっ!そう、だ!」
「っは…、全部、入ったっす、よ」
「あぁ、奥っ…」
「駄目、かいちょ、でちゃいそ…」
「許さん、動け、」
「わ、わかったっす…」ずるっ
「っぁ!はあっ!ぁ…!」ひくんっ
「かいちょ、抜く時いつも体、震えちゃいますね、」グチュッ
「んぅ、うるさいぞ、黙ってやれ、あっ!」
「はーいっ…」

肌のぶつかる音が、体液の交わる音が、真下の浅井の体に染み渡る。

(下手なAVより、すげぇ、エロい、)

浅井は完全に飲まれていた。
突如行われた行為にドキドキ心臓が鳴ってやまない。
彼の性器は膨張し、痛いほどたち上がってスラックスを持ち上げている。
人のプレイを見ることがこんなに興奮するとは、彼は今初めて気がついた。

「かいちょ、浅井先輩…一人は辛そうっすよ」
「あぁ、恋次、たちバックじゃなくて、タダのバックにしよう」
「ふぁーい」

どさっ、

「ふ、乳首、たっているではないか」グリ
「え、ぁ、…い!」
びりっと身体中に走った電流のような快感に浅井は驚きを隠せない。
「は、…どういうことだ…」
「ん、気持ちがいいのか?言ってみろ」
「んなわけ、…ぁ、」
「ふふ、…」

「はぁっ、かいちょぉ、いきそ、」ぱちゅっぱちゅっ
「ん、もうか、ソウロウめ、」
「あふっ、かいちょぉ…」ぐにぐに
「んふ…っぁ、ぁ、」ゾワゾワ

そんなやりとりの合間にも、会長の舌が浅井の乳首を捉える。
優しいタッチで、乳首の先だけをつつかれれば、もどかしさから自分から当てに行ってしまった。
自分でもマズイと浅井は思ったが、会長の緩んだ口元にどうでも良くなった。

ーーずんっ
「ゃ、あぅ、かいちょ…っ!!」ーーびくんっ
ーーーービュッ
「恋次、ちょ、はゃ、ぁう…っ!」びくんっ
「ひぁ、ぁ、しめつけがぁ、」
「はぁ、本当お前は、軟弱な…んっ、ふぅっ……」
「ゃ、あ、あぅ、かいちょぉ、うごかな、で、…」
「はぁ、びくびくしてる、かわいいな」
「はひ、かわい、のは、…かいちょ……すょ、んっ」びくんっびくん
「抱きつくな、うっとおしい」
「ゃだ!…っす」ぎゅー
「もう…」

コックリングが仕事をして、恋次は長い緩やかな射精に腰が抜けそうになる。
そんな恋次を浅井は憎々しげに目線の先で捉えた。

「…」はぁはぁ
「どうした浅井くん」
「いや…」
「なにか言いたいことでもあるか?」
「…」はぁはぁ
「ま、おおよその考えはわかる、出したいのだろう」

会長の指が、スラックスの上から浅井モノの先端をぐり、と傷つけた。

「…っ!」ぞわ
「素直に言わないと…出番はないぞ、ま、私には恋次がいるしな」グリグリ
「そんなフニャチンで満足とはな、会長さんはホンモノを知らないと見える」
「随分な自信だな。ここはこんなに大変なのにな」くすくす
「…ふん」

会長のはだけた胸が、浅井の胸の上で揺れる。それに触れる。けど、それだけじゃ満足できない。


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