セーショリブ | ナノ




4

「勃ってる」
「…!ぁ、その、」

くすくすと笑う梓さんに、なんの弁解も思い浮かばない。
梓さんの手がいやらしく僕のをまた触ると、体がその続きを求めてしまう。

「ゃ…」
「やっぱり変態は岳くんだね」
「梓さん、これ以上は、やめてください」
「どうして?」

梓さんの手首を弱々しくとって静止させた。
梓さんは心底不思議そうにじっとこちらを見つめていて…こういう行為になれているみたいだった。
言葉を絞り出す、…どうにか彼女が納得するような……。

「性処理の…仕事は、もう…終わりましたから」
「処理できてないよ」
「僕じゃなくて、あなたの……ですよ」
「岳くん、顔、凄く誘ってるみたいだよ」
「な、」
「真っ赤で涙目って言うか…なんというか…」
「茶化さないでください、僕…」
「ぼく?」
「あんまり長くは持ちませんから」
「なんというか…岳くんかわいーね」
「え?」
「前から思ってたけど、なんていうか、大型犬みたい」
「犬、ですか」
「うん、昔うちで買ってたグレートデーンに似てる」
「犬はこんなこと、しないでしょう」
「ん…?」

けらけら笑う梓さんにいきなり口づけた。

「んん…!」

僕にとってはかなり小さな舌を、口を、思うままに触っていく。

「あふ……」
「梓さん、僕だって男ですから」
「そりゃ、知ってるよー」
「本当でしょうか…」

また乱暴に口づけを交わして、既にどろどろになった彼女に素早く自身を宛がうと、下着の上からそのまま入り口を焦らすようになぞりあげた。

「わぁ……っ」
「梓さん、僕のを舐めてこんなにしているんですね」
「ひゃ、…岳、くん、」
「何ですか?」
「ちょっと、さっきより、大きいよ、入らない、かも、」
「そんなこと言われても、こうしたかったんでしょう?」
「あぅ、ま、待って、」
「散々警告したのに、今さら待って、だなんて…」
「ひあ…!!」

下着の隙間に指を侵入させてとりあえず三本中をかき混ぜると、それでもいきなりの侵入は辛いらしく僕の腕をぎゅうっと握った。

「あーなかも、どろどろで…誘っているのは梓さんじゃないでしょうか」
「岳くんっ、もっと、やさしく…」
「やさしくは無理です」
「やぁあっ…な、なかぁ…」

下着を剥ぎ取って床に捨てる、その布は凄く水分をすっていたようだった。
指をまた一本増やす。
それだけで梓さんの口からひっきりなしに声が漏れた。

「まだ指だけですよ、これから…これが入るんですから」
「あうぅ…んっ…あん、…っ!む、むね…」
「胸もこんな大きいんですから、触らなきゃ、ですよね」
「ぁ!や、ぁ…同時は、ぁんっ!」
「じゃ、入れます」
「え、もう…?ちょっと、」

ぐちゅ…
彼女と僕のとが混ざって入り口で鈍い音をたてた。

「あ、あ…岳、くん、…!」
「…はぁ……」
「大き……あ、だ、め、さけちゃ…」
「大丈夫みたいですけど、普段からなにかならしてたりするんですか?」
「あ、ふだん、一人で…その……ちょっと、岳くん、早いよ、ゆっくり、してぇ…」

ぐち…もう隙間なんてないってぐらいぎちぎちな彼女のなかに僕のがこれでも精一杯ゆっくり埋まっていく。
充分に濡れていた内部だったがそれでもきついことにかわりなく、奥の方まで進んでももしかしたらすべては埋まりきらないレベルだった。
梓さんは呼吸がひどく乱れて、体を落ち着かせるのに必死らしい。
囁くようななかの締め付けがぎゅんぎゅんと、僕を高ぶらせた。

「はぁ……」
「あん…っ、はいった…?」
「まぁ、一段落、ですかね」
「なに、それ…っんん!!!」

落ち着かす間もなく出し入れを開始する…、梓さんから徐々に甘い声が交ざって、どうも感じているようだ。

「っあ!ぁん、…は、ぁ!」
「なか、イイんですか?」
「あぅ、い、いい…かも、」
「そうですか」
「ひぁっ!!!」

腰を打ち付けると、しまりが良くなるのでがつがつと行ってしまう。

「あ、あ、岳くん、そんな、すると…!」
「あ、きゅんきゅんしてますよ」
「だ、め…ぃく…ぅ!!!!」
「ん…!」
「ひゃ、ま、まって、だ、め…」
「…は、……」

びくん、びくん、そう乱れる梓さんの訴えを聞き入れる余裕などなく、腰が動きが止まらない。
アロマの匂いがやけにはなにつく、とか頭の隅で考えながらもその実熱が回った頭じゃどんな辻褄も想像できなかった。

「あ、ぁんっ!ひゃぁ、あぅ、あ!」ぐちゅんぐちゅん
「きつ…梓さん、締め付けを緩めないと中で出しちゃいますよ」
「ふぇ、や、それは、あ!ゃ、あ、あん!」
「とか言いながらきつくなって…そんなになかがいいんですか?」
「そうじゃ、なくっ…!てぇ…や、ぁ!」
「いきそうです…梓さん、出しますよ!」
「や、やだぁ、ぁ!あんっ…!は…あ!」びくっ
「っく……!!」ビュ…

一番奥で僕の精が放たれる。
同時に梓さんも達したらしい、びくびくとまた体が痙攣している。

「…はぁ、梓さん、もっとだしてあげます」
「え、ぁ、あ!あっ…!また…っ?」
「精処理、してくれるのでしょう」
「そ、言った、けど、っく!」

またゆっくり腰を動かせば二回だしても僕のはまだ働けるらしい。…いままでこんなこと、考えられないくらいなのに。
憧れの先輩の痴態がそうさせたのか、どんどん活力が戻っていく。
会社だってことも忘れて、この少女のような先輩の体を貪った。

「っはぁ!岳、くん、お、奥が、」
「はいはい」ぐちゅん
「あぅっ!んぅ、あっ!ぁ、あん、は…あっ!」
「ぐりぐりするのもお好きですか?」
「あ、それ、…いぃ…っ!んっ、は、あ、ぁん…っ!」
「そうだ…これ、」
「ふぁ…!!!!」

ヴィー………
ベッドの上で蔑ろになっていた電動マッサージ器を手に取った。
それを胸に強く押し付ける。

「あっ!ひゃ、あ!あっ!ぅぁ、ぁんっ!」
「うわ、そんな、またきつくなられると、困りますね」
「だって…それ、んっ!っは!岳、く、ん、気持ちい…、」
「梓さん…すごい」
「な、なに、が…ぁっ!」
「そんなに、なかを…されると僕、またいきそう、です」
「ひゃあ、大きくするの、駄目……っ!!!」
「その方がいいのでしょう?」
「あっ!出し入れ、しな、ぃでぇ…!!」
「そういわれても…僕も、…っ!」
「ひぁっ!ぁ、あん!っふ…ぁ!も、もっと…」
「梓、さん、…おねだりですか…」
「ぁふ…だって…ぇ、……ん…っ!くぅ…は……ぁ」
「…はぁ、ヤバい、出ます……っ!!」ビュルッ
「っは……ん……っああ!!!」

残り一滴まで梓さんのなかにそそいで、自身を引き抜けばドロリとたくさんの精液がベッドに垂れた。


「ぁう……っ」

「梓さん、大丈夫、ですか?」

「ん……」




こぼれでたものをタオルで拭いながら、冷えてきた頭で思い返すと背筋がさーっと凍る思いになる。

「ぼ、僕は勢いに任せて何てことを、、、!」

凶悪な梓さんに負けてとんでもないことになってしまった。
先輩とこんな関係になるなんて、僕が生きていたなかではあり得ないことだった。

「…岳くん?」
「梓さん!」
「ファッ!な、なに…?」
「なかで出したの、責任とりますから!」
「わぁ…私ピル飲んでるんだよ」
「えっ」
「けど…嬉しい。その言葉を待ってた」
「梓さん…」

唇が重なる。
僕は参ったなと思う。
いや、でもこれはこれでいいかもしれない。
本当は順序を踏みたかったのだけれど。

僕は梓さんと…間違いが起こるのをずっと待っていたんだ。





end
「(部長の作った対岳くん用マニュアルは凄い…!)」

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