十万分の一の本音 A

……まぁ、あれだ。

今俺、石田に膝枕されてるな。

「―――ってオイッ?!!」

「疲れてるんだろ?」

「……?」

石田はそういうとそっと手を俺の目の上に乗せてくる。

恥ずかしさで思わず叫んでしまったがよくよく考えれば滅多に積極的にならない石田からのお誘いだ。

ここは存分に膝枕を堪能するべきじゃねぇか?男としてっ!

なんて考えてると今度はゆっくりと髪を撫でてきた。

その手の心地よさにさっきまで消えていた眠気がまた顔を覗かせた。

「黒崎、君昨日も虚退治してただろ?」

「何で知ってんだよ……」

「分かるさ。言ったろ?君の霊圧は垂れ流しだって」

ふふと笑いながら石田が目の下を撫でる。

――隈でもできてんのか?

そんな事を考えながら石田の手を取る。

「旦那の体調管理ってことか」

「誰が何時君の嫁になった」

「石田が俺と付き合い出してから」

「……君やっぱり馬鹿なんだね」

ため息を吐き呆れた顔をして顔を反らした石田だけど、首も耳も、オマケに俺が掴んでる手まで真っ赤だったからあまり意味はなかった。

そんな石田を眺めたあと静かに目を閉じる。

やっぱり睡魔には勝てねぇや。

掴んでいた手を少し力を込めて握ればぎこちなく握り返してくる感触に心地よさを覚えながら意識を手放した。

「――おやすみ」

意識が途切れる瞬間に聞こえた石田の声が穏やかで俺は無意識に頬が緩んだ。




―十万分の一の本音―




(本当は君とただ二人っきりになりたかったなんて言ってやるもんか)




END




【あとがき】

まずは10万hitおめでとうございます
これからも素晴らしいイチウリをよろしくお願いします(´∀`●)
さて、あとがきという名の言い訳ですが…
もう、本当にすいません……
無駄に長いわ、読みずらいわ、意味が分からんわで本当にごめんなさいッ!
一応ほのぼの?を目指してみましたが、ほのぼのの定義がわからなくなりました←
何はともあれ波多野様おめでとうございます
これからもサイト通いますのでよろしければ仲良くしてやってください(´∀`●)


2011.01.25



波多野恵子です☆
鴉双様、ありがとうございました
無言で一護を連れ出したと思ったら…膝枕このツンデレめ
二人に流れる空気がとても自然で、疲れた一護を癒す雨竜が素敵でした


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