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「親父ー!ただいm・・・・っ!!!」
おかえりの言葉の前に帰ってきたのは頬の衝撃、目の前には怖い顔の親父。
「いってぇーー!!!」
ジンジンと頬が熱を持ったように痛む。
近付いてくる親父様。
「ロイド!!てめぇ何時だと思ってやがる!!!」
「こっ、これには訳が・・・!!」
怖いいいい!!クラトスカムバック!!!ヘルプ!!!
「ちょっ、ちょっと!!」
最終的に人生初、胸倉を掴まれております。
「しかも包帯の色が違ぇな・・・お前エクスフィアの力を使ったのか!!」
「ごめんなさいいいい!!使いましたああああ!!!」
だから殴らないでー!!と絶叫する前にもう一発飛んでくる右ストレート・・・
バコーンと壁に衝突する体、あ、隣の棚壊れた・・。
「宝石の力を使うなと言っただろう!」
「・・・・」
「お前の母親はディザイアンにそれを狙われて死んだんだぞ!」
そうだ、それでダイクさんはロイドを守るためにずっと隠して・・・・
「・・・悪い、親父・・でも俺・・。」
罰が悪くなって二階に逃げた、帰ってこない息子。
・・どれだけ心配だっただろうか。
ただ、明日は再生の旅。これだけは譲れない。
ロイドの部屋からリュックに思いつくだけの旅道具を突っ込んでその日は眠った。
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