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ゲーム通りに学校やジーニアスの家なんかがあってちょっとした感動を胸に抱きながら村の門に向かっていると大きな動物の影が目に入った。


「クーン・・」

「・・ノイシュ?」


「ワンッ」

声を掛けると嬉しそうに鳴いて駆け寄って来る。

迎えに来てくれたのかな・・・?


「えっと、乗ってもいい?」

「わふっ」

言葉を理解してるのか乗れとばかりにノイシュは私に背を向けてくれた。


確か最終的に人型になるんだっけ?

想像してたのよりかなりでかい、っていうか犬には到底見えないけど・・


「ありがとね・・よっと・・」

どっこいしょ、と背に乗るべくノイシュに跨る。

・・足長くてよかった、自分の体じゃこれ乗れないと思う。




*




っていうかこれ夢?現実?

どっちでも俺得だし別にいいけど・・・。


なんであれいつでも本気がモットーな私こと上倉 憂です。



おっかなびっくりでノイシュに連れられて目的地に着いた私はダイクさんのいるであろうお家のドアの前でうるさい心臓を落ち着けていた。


「はぁ・・なんて言えばいいんだ・・」


とりあえず帰らなければとノイシュに乗せてもらったのはいいけれど・・

本当の事を話せばロイド本人が何処に居るかわからない今、心配を掛けてしまうかもしれないし。


「どうしたそんな所でブツブツ言って・・なんだ、入らねぇのか?ロイド」


「・・・あっ!入ります!!」


いつの間にか私の存在を気付いていたダイクさんがドアを開けて促してくれた。

慌てて入れてもらうとゲームの画面で沢山見た馴染みのある風景がそこにあった。



「・・・・」

すごい、本物の鍛冶場だ。始めて見た・・


「なんか変だぞお前、またテストで0点だったのか?」

「ま、まぁそんな感じ!先生に思いっきり怒られてさー!」


あはは、と誤魔化してみると言い出せない空気になってきた。

・・どうしようやっぱりロイドだと思われてる(そりゃそうだ)



「お前はちっせえ時から頭使うのが苦手だったからなー、なに、そんな気にすることじゃねえ。他にももっと大事なモンがある」

「・・ありがと親父」

「おー、メシがもう出来るからさっさと風呂入って来い」

「はーい!」

怒らないダイクさんに普通に感動した・・・でも0点は怒んなきゃやばくないか。

返事をしてお風呂と思われるドアを開けると、ロイドの服がきちんと畳まれて置かれていた。


ごめんロイド、ちゃんと君を探すから少しの間許して・・。


「・・・・」

まじ全裸良いカラダ。カメラくれ




  
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