:: くがつじゅうろくにち
2021.09.16 (Thu) 22:17

いつだかの正月、某きよしファンの祖母にYouTubeで限界突破を見せたらヒステリー起こしかけて慌てた。祖父選定の大画面テレビで大映しになるkiiちゃん。最終的に「なーんでよぉ…!」となじっていたけど、馬骨の若い女と結婚されるのとどっちがつらいのか。もうずいぶん演歌アイドルとして頑張ってきたんだし、そろそろ好きにさせてやってもいいよね。

●カタログ
今年新しく任された仕事で商社の営業さんと会う機会があった。どうせおじさんだろと不遜な面構えで待っていたら自分より若いくらいの長身男性が颯爽と車から下りてきてビビる。髪ぼさぼさの汗だくで名刺交換してしまったじゃないか、早く言えよ。本来の仕事場に戻ってきてから、指輪の有無くらい確認しとけばよかったと気づく。近いうちにまた来るらしいので、エストロゲンが倍増する呪文とか知ってたら誰か教えてください。この期に及んでも美の努力すらしたくないダメ人間である。その方が置いてってくれたカタログをめくり、7桁や8桁円の装置を眺めてはあれもほしいこれもほしいと物欲を募らせていた。卓上遠心分離機、お買い得じゃん6桁だよ今なら。X線は高いけどやはりカッコいいし、電子顕微鏡は本体だけでも家が建つ。細胞生死判別装置!そんなもんあんのかすげえ。さながら使うわけないのに何故かほしくなる、東急ハンズのあの空気に近い。とりあえず営業の彼に会うまでは良さげな漢方を毎日飲むことにした。

●やりがい
Nさんが時間を持て余している(ように察せられる)。Nさんは朝早く仕事に出る家族のためにいつも早起きしていたのだが、最近その人に県外への辞令が下り、Nさん宅を出てひとり暮らしすることになったので引っ越しを手伝ってきたらしい。「朝早いから夕方すごくねむい」「事故りそう、スーパーで仮眠」などと前々からLINEや電話で聞いていた私は「よかったじゃん、早起きする必要もなくなったし夕方焦ってご飯作ることもなくなって」と安心していたが、当のNさんは「さみしい」「やる気が出ない」と今度は別ベクトルでため息をつく。せっかく解放されたのに、あなたの好きな読書も存分にできるのに、ほれほれやりたい放題、自由時間!と楽な道を進みまくる私はしきりに勧めるが、うーん、なんだかやっぱり物足りない様子。もう少し慣れれば自分のために時間を使ってくれるだろうか…まぁね、キャラクターの体毛の濃薄で小競合いが起きる程度には元気なのでよしとしよう。
でもNさんは体毛に対してちょっと辛辣だと思う。「イヤ!絶対に毛深いのはイヤ!イヤアアアア」と聞く耳を持たない。「違うよ、別に濃いとは言ってない、薄くないって言ってるだk」「イヤアアアア」聞けよ。


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