0
気がついたら真っ白だった
はっきりと覚えているのは、
冷たくて動かない身体と酷く重いまぶた
そしてただ
漠然と頭に浮かぶ、"死"
ぼやけすぎた頭には恐怖すら感じられなかった
意識が途切れるあと一足のところ、
私の身体があたたかい何かに包まれるのを感じた
閉じられたまぶたの間から、
まるで氷が溶けたかのように涙が止まらなかった
優しくて温かいそれはまるで、やわらかい
炎のよう
← 1
→
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -