もう一つの世界線
―さァ、行こうぜ虚無界へ―
やめろ……来るなッ!!
―コイツは俺の息子だ…返してもらおうか―
―お、おのれッ……祓魔師めッ!!―
親父ッ……!!なぁ、嘘だろ?
嘘だって言ってくれよ、また前みてぇにドッキリなんだろ?「うっそぴょーん」なんて古いこと言ってよぉ……なぁ、返事してくれよ。
親父はこんな所で死ぬ玉じゃねぇだろッ!?
いつもみたいに笑って、俺の頭撫でて餓鬼扱いしてさぁ……おい、頼むから返事してくれよッ!!
「父さんッ……!!」
「燐兄、燐兄ってばッ!!」
「ん……セレネ?」
「お前本当に何処でも寝るよなぁ、まあ俺も人のこと言えねぇけどな!にゃはははッ!!」
「藤本さんは雪男を見習った方が良いと思うよ」
「親父……」
「あれ?兄さん……悲しい夢でも見てたの?」
「え?……あれ、なんで俺…泣いて……」
「クックック………人生とは何が起こるか分からないものだな、主がいなければ今頃きっと……」
それは誰も知らない、もう一つの世界線。
To be continued…?
*H27.6/26 執筆。