「はっ、疾風っ!欲しいものはっ?」
「優が選んでくれたもの」
「くぅっ!」
もう何回目になるかな、このやり取り。
ホワイトデーが近付いてきた頃から毎日何回も聞いてくる。
優柔不断な優はお返しを自分で決められないらしい。勿論それを分かってて俺は聞かれる度にああ答えてる。
その度に悔しそうな顔をする優が可愛くて、何よりも俺へのお返しを考えてる時は優の思考まで独占できて嬉しくなる。このままずっと俺の事だけを考えてたら良いのに。
それにお返しなんか適当に思い浮かんだのにすりゃ悩まずに済むのに…本当に優は可愛いなぁ。
「疾風ぇっ!」
「何回聞いても答えは同じだよ」
「うわーん!」
切羽詰まってきて本当に泣きそうな顔をする優にゾクゾクする。今すぐ犯したいけど今日は我慢しないと。
ホワイトデーはついに明日。残りわずかの今日にちゃんとお返しを準備してもらわないとね。
優雅何を選ぶか楽しみだな。
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