3 | ナノ
 



よし、着替えも終わった事だしお菓子パーティーだ。
まずはどれから食べよっかなー。


「おっ、このキャンディ美味しそう…って夏希?どうしたの?」

お菓子をテーブルに広げて何を食べようかなって考えてると夏希が抱き着いて擦り寄ってくる。
その不意打ちにそんな可愛い行動するなよぉ。ナツキちゃんに変換して妄想しないとかなり照れるんだからさぁ。
あっ、もしかしてこれ食べさせてほしいのかな?
ダメダメこのキャンディは俺のっ。
だから夏希にはこのチョコをあげよう!

「お菓子欲しいなら言えよぉ。はい、あーん」

「あー…じゃなくて!」

じゃなくて?でも食べたじゃん!
あ、美味しいみたい。眉間の皺が薄くなった。

「言わねぇのか?ハロウィンのあれ」

夏希の言いたい事が何と無く分かった。
あれだよね、お菓子をくれなきゃ悪戯するぞー!って言われたいんだよね?
そしてそのまま悪戯されたいと。
このドMめ。

「言いませーん。今はお菓子食べたいもん」

「……」

「ほら、お菓子あげるからそんな顔するなっ」

またチョコを口に運ぶと不満そうな顔でもぐもぐと食べてる。
全く、この駄犬は本当に待てが出来ないんだから。
そんな駄犬にご主人様から愛の鞭をあげちゃうよっ。

「チョコ美味ぇ…っ!んっ、ぅ…はぁっ…」

「あ、効いてきた?俺の悪戯」

そう、実はさっきのチョコにかなりきっつい媚薬が入ってるんだよ!
さっき自分でも食べてたし流石に3つ分の媚薬はきつそう。股間がすんごく膨れてる。
顔真っ赤で呻いてる夏希ってマジエロイ。

「悪戯してほしかったんだろ?」

「ぁっう、は、いっ…」

苦しそうなのに嬉しそうに笑う夏希が可愛くて頭を撫でながらほっぺにキスをした。
最初っから悪戯しか選ばないんだから聞かなくても良いよね?
来年もその次もずーっと夏希に悪戯しよーっと。
だからずっと俺の可愛い駄犬のままでいてね?
頑張ったらいーっぱいご褒美あげるから!




「ごしゅじ、さまぁっ、も、もぉっ…」

「あ、そうそう。このお菓子が全部なくなるまでお預けだからね。夏希の大好きな焦らしプレイ!えへっ」

「!?あっ、ありがと、ござ、ますっ!」




Fin.







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