いつだって君は正しくて、凛とした背中に寄り添うことさえも僕には許されないような気がしていたんだ。

滲む劣情 / 恋慕を孕む憎悪 / 愛と哀 / ひび割れた親愛 / 真面目なふりして

疼く子宮 / とろり、溢れる / 色づく鎖骨 / 背を這う指先 / 貴方の香りに包まれて

鋭い瞳に射抜かれたもの / 嘘で塗り固めた笑顔 / 本当は分かっていた、けれど / 優しさを隠す漆黒 / 零れた吐息

僕にしか聞こえない声 / ぽろり、手の平から零れたモノ / 愛して欲しいだなんて我儘ね / 艶やかな唇に触れて / 美しい嘘で誤魔化して

振り向きもしない貴方なんていらない / その瞳にわたしはいない / 嫌われる恐怖にも慣れてしまった / その髪の毛1本ですら愛おしい / 大嫌いだと言い聞かせてさようなら

羨望にも似たこの感情に名前を付けるなら / どれほどの恋を捨てれば追い付ける? / 揺さぶられる脳ミソ / 真っ白なワンピースにシミをつくって / わたしの胃で彼に別れを

痛みこそ愛だと信じてた / 言い訳なんてつまらない言葉は聞き飽きた / どうせなら殺してよ / 刻み込まれた感情 絶望にまみれた失望

砂浜に骨を埋めて / ゆるやかに奏でる生命の伊吹 / 隠した本音を探ることすらせず / 笑顔で送るレクイエム / たなびくカーテンに隠されたもの

いつか見た君の横顔 / どんな君だって愛してみせるよ、なんて戯れ言 / 涙なんて武器でしかないのよ / 寄り添うだけの愛なんていらない / じくじくと痛む胸に裏切り者の烙印を押して

 back 
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -