吐息に潜む聲が聞こえた / 罪人の咎 / 滲む視界と懺悔の涙 / 滑らかな肌に舌を這わせる / 温もりの残るシーツ
揺蕩う純白に指を這わせて / 森のざわめき / 救いを求めた手を取ることもせずに / 夜の闇に優しさを添えて / 切り揃えた前髪を濡らす
真夏日の或る日、僕は罪を犯した。その罪が間違っているだなんて認めはしないけれど。
はにかむ頬を撫でて / 手のひらに隠した劣情を隠しきることもできず / ひとしきり心をさらけ出して / 無機質な瞳 / 微睡みに溺れる
血塗れ男爵の会釈 / ぬらりくらり / プライドばかりが大きくなった / ああ、どうして、 / アオに飲まれる
睫毛に乗せた想い / 君を抉りとる / 血腥い彼は牙を剥き出しにして / だからお願い、裏切って / 嫌いと囁いて
あざとい悪魔と解毒薬 / 眼鏡の奥の瞳 / 消え行く世界にくちづけを / 黒に寄り添う / 夜明けの泣き虫
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